普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

日陰ってきちんと涼しいもんなんですね

世間はお盆休み。世間は、とわざわざ言っているのは僕がお盆休みでないからである。勤め先は夏季休業というものがなく、休みたきゃ有休使って休みなはれやというスタンであるので、わざわざ混雑する時期に有休を消費することもないだろうとこの時期は毎年働くことにしている。めちゃくちゃ暇だけど。

とはいえ、先週末はカレンダー通りでもふつうに連休だったので、妻の実家に帰省をしていた。僕の実家も妻の実家も紛うことなき田舎であるのだけど、妻の実家は公共の交通機関で移動できる限界が早めに訪れる。要は車がないと辿り着くことができない。毎度帰省のたびに家族の誰かしらに迎えにきてもらっているのだ。いやはや、申し訳ねえ。

そんな状態なので妻の実家では家で過ごす時間が主となる。のんびり過ごすのも良きではあるが、せっかくだからと今回の帰省では事前準備をしていつもとは少し違う過ごし方をすることとしていた。

具体的にいうとこういうことだ。

浮かれてすまん

みんなで夏しちゃってる勢になろうじゃないかとビニールプールを購入しておいたのだ。みんな、とは言ってるけど主に子にじゃぶじゃぶしてもらおうということではあるのだけれども。

ちなみに、我が家であらかじめ購入していたのは右側の小さい方。それを見た義母が「小さ過ぎない?」と買い足してくれたのが左の一般的と思われるサイズのプールだ。当初は水浴び程度に遊んでもらえれば良いかなと思っていたのだけど、大きい方のプールで子を遊ばせたら終始大きい方から出ることはなかったことからこういうのは景気良くいっとくべきなのだなと学んだ。子は素直である。

子はじゃぶじゃぶ、大人はそれを眺めるということで時は過ぎていく。この日もただ事ではない暑さとなっていたが、パラソルの日陰内で足だけでも水に浸かっていればけっこうやり過ごせる範囲内であった。これが都内だとそうもいかない。やはりエアコンの室外機とかの影響なんだろうか。なんかむわっとする感じがあるものな。一番それを感じるのは僕の実家から帰ってきて新幹線から降りた瞬間のむわである。あれで「帰ってきたな」と感じるには感じるので、ある種の情緒であると言えなくもないのかもしれない。この時代独特のものとして。

子の行水を終え、また家の中でまったりと過ごす。我が家にはテレビがないのでこうして帰省した際にはせっかくだからとテレビを眺めるなどしてしまう。前に帰省した際にも思ったのだけど、テレビをテレビたらしめるのはCMなのだなと改めて感じた。

今の世の中テレビ番組を見るというだけであれば見逃し配信だのなんだのとネットで見ることはできるが、CMに関してはテレビを見ないと見ることができない。CMを見るというのは受動的な行為のように思えるが、どんなCMが流れているのだろうと気にすることで能動的に情報を得ようとしていると捉えることができるかもしれないなと思うなどした。

すき家がタンドリーチキンカレーを提供しているなんてまったく知らなかった。近いうちに食べよう。と、思ったのでCMって効果あるんだな身をもって体感した次第である。ほんと、自分ってちょろい人間だなと思う。