普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

本当にゴールデンかというと疑問は残る

なんとなくぬるっとした質感のGWに突入。今年は果たして本当にゴールデンなのかと監査の目が光りそうな細切れ連休ぶりを見せているが、それも考え方ひとつというものであるだろうと考えている。

小粒ではありつつも、連休が連続で訪れると言うのはどかっと10日くらい連続で仕事を休むよりも地に足のついた状態を保てるわけで、社会性を維持したままなお休息がとれるので堕落する前に現実に帰って来られると言えるだろう。

金塊でも砂金でも金は金。砂金だって集めれば金塊になり得る(がんばれば)。なので今年のGWがゴールデンでないとは言えないということで監査の目をくぐりぬけてもらおうと思う。

そんなGW前半戦、妻の実家に帰省をしていた。在来線のみで移動が可能なのでそこまで移動の煩わしさもなく、平和に移動し、ゆるくゆるく帰省時間を過ごすことができた。

ゆるさの象徴といえば散歩である。歯ブラシを持参することを忘れていたことに気づき、散歩がてらコンビニまで出かけることとする。コンビニまでの道のりは妻の通っていた小学校への通学路であったらしく、なにやら妻のノスタルジーメーターがぐいぐいと上がったようだった。ついでだし、通学路を歩いて小学校まで行ってみようという話に。

道中、妻の小学生時代の話を聞かせてもらい、へーとかほーとか言いながら小学校へ到着。せっかくだからと校門前で記念撮影などをしてみる。たぶん、入学式とかで撮られた同じ構図の写真が実家に眠っているんじゃないかと思っての撮影だったのだけれど、妻にも義母にもあまり響かなかったようだった。まあこういうのは後でじわじわ効いてくるくるものだ。数年寝かそう。

ノスタルジーを乗り越えコンビニで歯ブラシをゲット。帰りは少し遠回りしてみようということでのらりくらりと歩いていると、営業しているんだかどうなんだかわからないくらいの絶妙な工場を発見。BUCK-TICKのSEXUAL XXXのPVで登場したような趣のある工場である。それだけでもけっこう良いものを見つけたなあと思うところであるのだけど、工場敷地内にプレハブ小屋が設置されており、その入り口に「居酒屋」というプラスチックのプレートがかかっているではないか。

なにこれ、アツすぎる。雰囲気から地元のひとですら入店を憚られるビジュアルであるが、それがまたそそられる。時刻は17時をまわっていたけれども営業している様子はなかったので写真だけ撮ってその場を後にしたが、後で営業しているかを確認しに行けばよかった。次回の目的ができた。

あの感じ、従業員が飲みスペースをノリノリでこさえて、興が乗って「居酒屋」って看板をぶらさげてしまったという線も捨て切れないが、いちおう店名も一緒に掲示されていたのでお店であることを願いたい。確実に店主はめんどうなタイプのひとであると予想されるが、それ込みで楽しむというのがお作法というものだと思われるので、次回強い心を持って挑もうと思う。

思わぬディスカバリーを経て帰宅。ふだん過ごす自宅にはテレビが未設置なので、せっかくだからとテレビをぼんやり眺めて過ごす。まだテレビを設置していた数年前に人気が出始めていたような芸人さんがメインMCで番組を持っていたりして時の流れを感じたし、サクセスってあるものなのだなと感じた。番組として好みかっていうとちょっとあのテンションについていけないかなあというところではあるのだけど。まあ見たくなければ見なければよいだけなので、これからも適切な距離感を保っていこうと思う。

それよりもCMのほうが気になった。知らないCMはただただ知らないCMだけれども、けっこう前からやっているライザップのCMが今もやっていたのでコンテンツとして人気なのだなあと感心するなどした。

ライザップといえばビフォーとアフターを同時に流すことでその効果を見せつけるスタイルのCMだ。あんなにだるんだるんのひとがめちゃくちゃしまった体型になっちゃうんだから並々ならぬ努力があるのだろうと慮ることができるが、もしかしてビフォーだけ撮ってアフターにまでたどり着けてないひと、けっこういるんじゃないかなと思ってしまった。だとしたらビフォーデータ集なんかがあったりして、連続でみたら気を病むこと間違いないだろう。こわ。

主にそういった余計なことを考えながらのGW前半戦であった。明日からは飛び石というにはわりと飛び越せなそうな距離感のある平日を過ごしてGW後半戦に臨んでいこうと思う。