普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

松屋の多国籍シリーズ、推せる

凪の日々が戻ってきた。昨日休みをとっていたので今日から勤務開始である。とは言っても在宅勤務だったのでゆっくりな滑り出し…とする予定だったのだけど、連休明け+通常の休み明けが重なり思いの外慌ただしく時間が過ぎていった。

久々の仕事の合間のお昼ご飯。朝から悩み続けるもなかなか決まらず妻に意見を求めたところ「松屋のアレ」との回答が。はて…「アレ」とは…?と脳内の引き出しを開けては閉め開けては閉めしたところ、「アレ」に辿り着くことができた。

イをィとしているあたりにこだわりを感じる

ポーランド風ミエロニィハンバーグだ。数日前に近所をぶらぶらしているときにまたしても松屋が多国籍なことになっていることを発見していたのだった。そのときに「よし、連休明けのお昼ご飯はこれにしよう!」と揚々と妻に語っていたのにすっかり忘れていた。この写真の撮影日を見たら5月4日でめちゃくちゃ最近だったのに忘却の彼方だったことにちょっと引いたけど、元気よく購入に走った。

こうしてうっきうきのお昼ご飯をゲット。

松屋のハンバーグを知るものとしてはわりとみなれたビジュアル

写真を撮ってないけど、ご飯にはたぶん黒胡椒的なものがまぶされていた。バターは確認できなかったけど、持ち帰る間に溶けて馴染んでいたんだろうか。バターを感じることができなかった。ザ・バカ舌。

感想を述べると、素直においしかった。元々の松屋のハンバーグがミエロニィっぽさがあったのか、だいぶミエロニィを松屋に寄せたのかはわからないが松屋のものを食べているなあという感じで”みんなの食卓でありたい”をキャッチフレーズとしていることに澱みない決意を感じた。マックを食べて何を食べてもマックの軌道からは外れていないなと感じることに近いかもしれない。お家芸をきちんともっているとも言える。

そもそもポーランド料理を知らないのでポーランドがどういった方向性の味付けをしているのかわからないけれども、日本でいう醤油とか出汁みたいに定番となる味付けがこのミエロニィのソースのようなものであるのならポーランドで何を食べてもおいしいんだろうと思う。バカ舌であることを露呈してしまったので僕のいうことはまったくあてにしないでほしんですけど、まろやかにしたデミグラス的な味だったと思う。たぶんね、たぶんよ。あとなんだか常に卵黄感を感じてハンバーグの底を確認してしまったけど特に卵黄は存在しなかった。まろやかさの源泉にたどり着くことができず、やはり食リポできるような立場にないのだと痛感する。

今回食べたのは「ポーランド風」ということなので、「風」じゃないザ・ポーランドなミエロニィはどんなものなのだろうと気になるのが人情というもの。ネットの大海の浅瀬でじゃぶじゃぶしてきた。

それによるとミエロニィというのはひき肉をさす言葉らしく、コトレット ミエロニィという食べ物が本国にあり、それをアレンジしたものが今回の松屋のミエロニィであるらしい。そのコトレット ミエロニィというのはざっくりいうとポーランド風メンチカツであり、コトレットはカツレツの語源とされるフランス語なのだという。なんならミエロニィハンバーグというものはないのだとか。いろんなことをすぐ忘れるくせにこういう雑学っていつまでも覚えているものなんだよな。脳内の記憶領域どうなっているんだ。

何はともあれ、今日もおいしくお昼ご飯が食べられて満足満足。ところで、ミエロニィの”エロニィ”の部分にエロ兄ぃみを感じて「表現にこだわっているんだな…!」と思いはしたものの、妻には伏せておいたのでここでこっそり報告しておこうと思います。