昨日、出社しようと自転車を動かしたところ、タイヤに違和感が。知っているぞ、この違和感。タイヤがべこべこに空気が抜けているときの感覚だ。なにせ1年半前くらいにべっこべこのべこ仕様の自転車を経験している。
このときは妻の自転車だったけど、今回は僕の自転車だ。ちなみにこのとき調子が悪くなったマイ自転車はこの半年後くらいに直した。誰がどう考えても遅!となるだろうけど、僕のこれまでの行動からすると及第の期間内である。
それにしても、もう2度と味わいたくないと心底願ったあのべこべこサイクリングをまた味わう日がくるとは。しかしこのタイミングで気づいてももう選択肢としては歩くかべこるかしかない。仕方がないので空気の抜けた自転車で駅まで漕ぎ出した。
前回は冬だったけど、今回は夏だ。動いたら動いた分だけ汗が噴き出す。駅に到着する頃にはひとっ風呂浴びたんかというくらいに滴るものが滴りまくっていた。空気が抜けていたのは前輪だけだったけど、そんなのおかまいなしの辛さで容赦も手加減もない。
それでも駅に着いてしまえばこちらのもの。帰りに空気を入れていけば日常を取り戻せるだろうとこの日の仕事をこなした。
そして帰宅時間。利用駅に到着し、自転車の空気を入れるとたちまち復活する我が相棒。やっぱ空気の入ってる自転車って素晴らしいな〜と快適に帰路についた。なんか空気入れてるとき”ぺきょ”って音がしたような気がしたけど、こんなにちゃんと走ってるんだからまあ問題なかろう。たぶん相棒が空気入れてくれてありがとうってなもので上機嫌にお礼でも言った音なのだろうね。
明けて本日。ここまで読んでいただいている誰もが予想したように、今朝もマイ自転車の前輪はべっこべこであった。”ぺきょ”は相棒の悲鳴だった。これは空気が抜けていただけではなさそうだ。前回のべこべこ案件は年単位放置した結果だったけど、今回は一晩でのべこべこ。それをおかしいと思わなかった僕の敗北である。
今日は在宅勤務であったのだけど、透析もあるし、さすがにこのままにしておくわけにはいかない。お昼休み+時間休を使って家の最寄りの自転車屋に修理に行くこととした。最寄りの自転車屋といってもどこも等しく近くはなく、自転車を引いていくには厳しい距離感である。昨日に引き続きべこったのであった。
まあ、そうは言っても駅に行くよりは短い距離だし、ここを我慢すれば元通りだ。ひと我慢しようと自転車屋へ向かう。わざわざこんなふうに書いているってことは?
そう、自転車屋は定休日だった。おいー!って思うも事前に調べなかった自分が悪い。もうそこは仕方ない。もう少し先の自転車屋(この自転車を購入したお店)がある。そこに行こうと最後のべこり。
と、なるはずが、到着して知る衝撃の事実。
臨時休業…だと…!!
これにはそうとう食らわされた。もう無傷では済まない。当初、最寄りの自転車屋に修理に預けてその間にお昼ご飯を食べに行こう、時間休までとる必要なかったかな、時間余っちゃうな〜なんて考えていたのにこの有様。ごりごりに追い込まれている展開である。
リカバリー手段としては別の最寄としていた自転車屋に行くしかない。しかしその自転車屋は今訪れている方向とまったく逆方向。炎天下の中自転車べこべこさせながら行くような距離ではないが、修理しないという選択肢はすでにない。もう行くしかないでしょう。
でね、信じられます?その自転車屋もやってなかったんですよ。おやすみ。ここまでくるともうなんかの祭りなんじゃないかなという気分で自転車こいじゃうわけですよ、べこんべこんがたんがたんさせながら。結局昨日空気を入れた利用駅付近の自転車屋に向かったのであった。ザ・徒労。
さすがにその自転車屋は営業していたのだけど、修理が混み合っているとかで夕方くらいの引き渡しになるとの由。しかもパンク修理だけでなく、タイヤ交換になる可能性もあるとのことで、その場合6,000円以上かかるらしい。この相棒、チェーンも直してその時も同じくらい費用がかかっている。
今いるここは自転車屋。お値打ちの自転車だって売っている。もうこの際この場で買い替えて新しい自転車に乗って帰っちゃおうかなという考えもよぎったが、戦友を見捨てるわけにはいかないと思いとどまり修理を依頼した。
依頼はしたものの、完了は夕方の予定。帰りの足がない。公共の交通機関利用も考えたし、なんならもうタクシーでも使っちゃおうかなとも思ったが、ちょうど近所にLUUPの乗り場があるらしいので帰りはLUUPで快適に移動となった。
炎天下の中30分以上べこチャリをこいだおかげでふつうに日焼けしてしまった。何せ1日のうち、しかも1時間以内で自転車屋4軒もめぐってますからね。人生でたぶん今後こんなことないだろう。いや、あって欲しくない。
散々なめにあったとは思いつつ、ふだん在宅勤務中のお昼に行かないエリアに訪れたということで、お昼ご飯は気になっていたラーメン屋にいけたというのは唯一ポジティブな要素だったかな。唯一、とか言いつつそのラーメンはおいしくてそれでけっこう機嫌良くなっちゃったりしたので、総合的に見たら無しよりの有りくらいだったかもしれない。我ながらちょろい。