普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

お米がお弁当の容器にこびりつかなくなった件について考える

在宅勤務のお昼ご飯。今日は近所でチキン南蛮弁当を買ってきた。

タルタルソソースは別添え

わしわしとお米が進む献立ランキングにおいて常にランカーである南蛮氏。お米がどんどん口に放り込まれる。そこで思ったのだ。

昔はこういったプラスチックの容器でお弁当食べているとお米が容器にくっついてしまっていたけど、今はくっついてしまうことなんてほとんどないな、と。

これはお米が昔と違うからに他ならない。今のお米はプラスチックとマグネシウムを主原料とした合成米で、過去に食べていたお米とはまったく異なるものなのだ。プラスチック同士なのだから容器にこびりついてしまうことなんて当然ない。そんなお米だから身体への影響は如何ばかりはご賢察いただけるのではないだろうか。

という陰謀論、いけんるんじゃないかなと妻に話すなどしたお昼ご飯タイムであった。当然合成米なんて話はない。あるのかもしれないけど僕は知らない。

前置きなく前述の合成米の話をし始めたら、容器にお米がこびりつかないのはお米が…のくだりで「そっち!?」とナチュラルに驚いていた。わりと大多数のひとがそういったリアクションとなると思うし、お米がこびりつかなくなった要因は容器のクオリティが上がったことによるものと考えると思われる。

世にいわれる陰謀論者の方々はこのあたりの発想に違いがあるのだろう。これはこれでいうだけなら楽しいものなのだけど、冗談で適当なこと言ったら「え!まじで!」と信じられちゃうとちょっと引いちゃうかもしれない。あと信じてしまうひとのこと、心配になっちゃう。

でもそこを引かないで悪用してしまうのが陰謀論インフルエンサー的なひとなのだろうな。ツイッターとかにわんさかそういうひとがいるけれども。

でも、今の段階であれこれ陰謀論めいたことを言っているひとというのはもう末端なのかもしれないなとも思う。騙して稼いでやろうというよりも、インフルエンサーの言うことに衝撃を受けてそれを拡散しているうちにちょっともてはやされちゃったりとかして、承認欲求が満たされていくうちに引くに引けなくなってきたひともいると思うのだ。もうそのひとのキャラ、アイデンティティになってしまっているひとだっているかもしれない。

そう言う意味でいうと大枠ではデーモン小暮閣下聖飢魔II)と同じという考え方もある。いや、閣下はガチの悪魔でした。悪魔なのでキャラとかアイデンティティとかそういうんじゃないけど、ほら、このニュアンス伝わりますでしょう。「そういうひと」でいないといけなくなっちゃうみたいなね。

陰謀論者の方がももっとエンタメとして昇華してくれると応援できるのだけどな。前にも書いたことあるかもしれないけど、元々陰謀論とか都市伝説の類って内容としてはおもしろいから好きで調べたりとかしていたのだ。アカデミック寄りな話題だと思っていたふしすらある。それが今やその手の話題は「ああ…」というリアクションになってしまうのでちょっと近寄りがたい。

敬遠されるのは、なぜだかそちらの界隈は持論に否定的なひとに対して攻撃的な態度のひとが多いからかもしれないけれども。まあ、攻撃的なひとだから悪目立ちしてしまうだけで、同じような考えを持っていても「わかるひとにだけわかってほしい」と従来の陰謀論、都市伝説界隈の考え方もいるのかもしれない。そういうひとこそ冒頭の合成プラスチック米みたいな話を信じちゃいそうで心配だな。アワとかヒエとかしか食べなくなっちゃったら申し訳なさすぎる。銀シャリをたんとお食べ。

ま、いろんな考えのひとはいるでしょうってことで僕はゆらゆらと生きていこうと思います。