普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

繁華街のよくわからんお店、行っちゃダメなんだった

昨日は今年度から同じ島に配属となったおじさんの歓迎会だった。島の中でも若輩だからなのか、殊更お酒が好きだからなのか、会場確保に抜擢されがちだ。

しかしはっきり言える。今回の件で完全に気づいた。僕は歓送迎会に適したお店の良し悪しを嗅ぎ分ける嗅覚をまったく持ち合わせていないようだ。島の飲み会自体あまりないのだけど、前回も個室にこだわるあまり座敷牢みたいな店を予約してしまったという経緯がある。

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こういうのも慣れというものなんだろうか。職場の方々はお酒が好きでなかったりわりと老輩だったりで会社オフィシャルの飲み会というものが開かれない。慣れるのはたぶん無理なのでやはり次回から幹事を固辞しようと思う。

反省の意味も含めて何がダメだったかというのを書いておこうと思う。

まず席がめちゃくちゃ狭い。お店のある場所柄、広々というのは期待していなかったけど、期待していたスペースの7割くらいの広さだった。もちろん想定人数を前提とした席の予約はした。僕が求めるパーソナルスペースが広すぎるだけかとも思ったが、島の姐さんからがっつりイジられたのできちんと狭い空間であったのだと思う。僕とお店の狭小観に大きな隔たりがあったのは間違いない。狭いとこ好きなひともいるからね、それはそれで良いけどお店は広くね、とお伝えしたい所存。

そして飲み放題のメニューが奇想天外すぎた。なんとお茶割りの類がなかったのだ。ウーロンハイだの緑茶ハイとかのあの類が。飲み放題メニューになかっただけで一般のオーダー枠にはあったのだろうけど、飲み放題にお茶割り系がないなんてことある?

これは僕が事前に飲み放題メニューをきちんと確認しなかったのが悪いのだけど、あんな原価率フレンドリーなドリンクを飲み放題メニューの中に入れてないなんてことがあるとは1ミリだって思わないでしょう。どういう理由で入れてないのか聞いておけばよかった。僕が飲むわけじゃなかったけど、そんなバカなという空気が場に流れてかなり気まずかった。あとついでに言うと芋焼酎麦焼酎が選べたけど、芋焼酎はこれまで飲んだどの芋焼酎にも分類されない芋の概念を考え直す味、麦焼酎にいたっては無味であった。芋って言っても色々あるからキャッサバとかあのあたりだったのかもしれない。

食べ物に関してもそのお店独自と言えるものは特に出てくることなく、かつて(20年くらい前)の笑笑、和民等のグランドメニューで威光を放っていたようなラインナップであった。食べたらおいしいとは思うんだけど、お店まで行っていまそれを頼まないかな、的なね。

おかしいな…予約時のコース料理のラインナップを見たら「お、これはいけそう!」と思ったはずなんだけどなと改めて見返してみると、「○○鳥、地鶏のザンギ」とか「海鮮カルパッチョ」とか、言い方の妙で乗り切っているのだなと腹落ちした。

ザンギについては要はからあげだし、鮮魚のカルパッチョだって予約時では何の魚か言及していない。実際出てきたのはサーモンにドレッシングをかけただけのもの。まあ定義からは外れてない…か…商売ってそう言うことなのかもしれないなと素直に敗北を認めようと思う。

めちゃくちゃ愚痴っぽい内容になってしまった。あれこれ言ったが一言で片付けてしまうのなら”値段に見合っていない”これに尽きる。からあげをザンギと言おうがカルパッチョがギリギリだったりしても値段に見合っていればそこまで不満もないが、支払った値段に対してなんぼなんでもしょぼい(言っちゃった)ということである。

繁華街にある有名じゃない知らないお店なんて行くものではないなと思ったわけであるけれども、似たような経験を20代の頃にしていたのを思い出した。新宿でバンドのライブを終え、さー、打ち上げだと歌舞伎町に流れていったのだけど、店の確保がめんどくさくなってキャッチに声をかけられてまんまと入店したことがあったのだ。

そのお店、本当にすごくてきゅうりスティックを頼んだら長めのきゅうりを3分の1に切ったものをさらに4分割したもの(要は4本)をカクテルグラスに敷き詰められた氷にぶっ刺して「600円でござい!」と平気で言い放つお店だった。そのインパクトが凄すぎて他のことをあまり覚えてないけど、あまりのあまりぶりにすぐお店を出た。みなさん、キャッチがいるような意お店行っちゃだめですよ。今はその頃よりだいぶクリーンなんだろうけど。

そこで学んでいたはずなのにな。久々にやらかしちゃったな。お店を途中で出るわけにもいかなかったし。せめてもの救いとしては会話はいちおう盛り上がったことだ。(席が狭くて)ひとが近かったので会話に熱を帯びやすかったのかもな。それが狙いだったらたいしたものだけど、そんなわけはないとどんなリスクの低いギャンブルよりも強気でそんなわけがない方に張れる。

みなさまにおかれましては歓送迎会は庄やとか値段的に中堅の居酒屋チェーンを予約することをおすすめします。