普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

痛みの表現のオノマトペが合っているかわからない

気圧のせいなのか頭痛がする。今までにそういったことはなかったのだけど、僕も立派におじさんということで今までなかった体調不良のひとつやふたつ起こるものだと素直に受け入れておこうと思う。

悠長なことを言っているのも大したことない症状だからであって、これが病院直行レベルだったら診察室に入るや否や「開頭手術いっちょう!」と自らオーダーするところである。

前々から思っているのだけど、こういった痛み系の症状ってどう説明するのが正解なんだろうか。そこそこ体調不良には慣れているつもりだが、いまだにその伝え方がわからず、果たしてきちんと自分の症状が伝わっているのだろうかと疑問だ。痛みというのは他人に伝えるとき、かなり主観に依存する表現ではないかと思う。

ちょっといくつか痛みの表現をあげてみて、僕はこの痛みの表現に関してこう感じている、というのを書き連ねていこうと思う。

 

・ズキン→一発大きめの痛みがピンポイントでくるイメージ。ちなみに今の僕の頭痛はこれだと思う。後頭部片側に不定期に訪れる。

・ガンガン→脈にあわせて波打つような痛み。血圧がめちゃくちゃ高いときの頭痛はこの表現があっていたように思う。

・ヒリヒリ→何もしなければ痛みを感じる部類には入らないかもしれないけど、常に患部が熱を持っており、身体を動かすと煩わしい痛みは感じる程度。

・ジンジン→ガンガンと同じく鼓動に合わせて痛みを感じるのだけど、痛みの程度が微弱。ガンガンがバットで銅鑼を叩いた音だとすれば、ジンジンはバットをタオルで何重にも巻いたもので叩いた音。ぼんやり、でも嫌な感じに痛い。

チクチク→文字通り針みたいなものでちくちくされている感じ。痛みのレベルとしては低い時に使用する表現。ピリピリもこのあたりに分類されそうな気がする。

キリキリ→ぎゅうっと絞られるような痛み。でもそれはもう「ぎゅっと痛いなのでは?」とも思うがたぶん通じないのでおなかが痛いとかのときはキリキリベースで症状を伝える。

シクシク→これだけがわからない。昔っから使われている表現だけど、どういう感じなんですか、シクシクって。泣いてんのか。悲しいのか。いいよお泣きよ、胸ならかしてやるからさってか。お医者さんの懐の広さが試される表現か。なのだとしたら僕はこの後の人生もシクシク痛いとは言わないだろうな。

ぱっと思いつくのはこれくらいだ。どうですか、みなさんはこれらの痛みについてどのようなときに表現してましたでしょうかな。僕が思っていたのと同じようなことを思ってくれていれば僕もこれまで医療関係者の皆さんに痛みを説明していたときにきちんと通じていたわけであるが、「え、何いってんの」的な感じになってしまっていたら全然通じてなくて適切な治療が受けられていなかった可能性がある。

もしかして自分の症状を適切に説明できてないから年に何回かおなか痛くなっちゃうとかだったらこれまでの人生経験薄すぎる。

あと、オノマトペではないけど「フルで痛いのが10だとしたら今の痛みってどのくらいの数字で表現しますか?」というのを最近聞かれるようになった気がする。学生のころはそんな聞かれ方しなかったような気がするけどな。診療のトレンドなのか、子どもにゃわからんか的なことなのか。でも聞かれ方としては説明しやすいので助かっております。

頭の痛みも昼間ほどではなくなってきたなと思ったらどうやら台風は上陸しない見込みになったそうな。本当に気圧由来の頭痛だったんだろうか。そうだとしたら花粉症と同じく季節モノの不快感が追加ということになるなあ…