年度末と週末が重なってなんだかキリのよいことになっていたけれども、すっきりしないまま新年度を迎えてしまった事案もある。
僕は直接の当事者でないので詳しいことまでは知らなかったのだけど、職場の性悪さんが派遣職員（どちらも女性）をいびり倒した後に退職に追い込んだという出来事があったと聞いていた。水面下で何やらせめぎ合っていたとうっすら聞こえてきてはいたのだけど、年度末に合わせてひとまず決着がついたらしいのだ。
結論から言うと厳重注意でその幕を閉じたとのこと。
残念にも程がある結果と感じざるを得ない。なぜそこまで残念と感じるかといえば、そのいきさつをお伝えすれば納得できるところであると思う。
退職に追い込まれた派遣さんはその仕打ちを腹に据えかね、性悪さんに対し報復を試みたという。いびり倒して退職に追い込むなど、それは一点の曇りもなきパワハラであるため、コンプラ違反として通報をしたというのだ。
この派遣さんの周到なところは社内のコンプラ室ではなく社外のコンプラ窓口に通報したところである。社内のコンプラ室が機能していないだろうと読んだのは正しい。
実際過去に重大なセクハラをやらかした上司を社内のコンプラ室に通報したら何も起こらないまま上司にはお咎めはなく、最終的に通報者本人に「で、あなたはどうしたいの？」みたいなことになったということがあるらしいのだ。なんのためのコンプラ室か。お手本みたいなずぶずぶの機能していなさである。
それを知ってか知らずかは定かではないが、外部に通報したことで会社側も何もしないわけにはいかなくなってしまったということのようだ。
本当なんだかどうなんだかわからないけれども、派遣さんは弁護士を通して性悪さんを訴えたとも聞いた。それが本当ならますます会社としては火消しに走らなければいけない事態となったことは間違いない。
そして年度末の先週金曜、部長と性悪さんは本社に出向いている時間が重なっている時間があった。これが何も起こってないわけがない。むしろ最終的な通告があったと見て然るべきだろう。
4月に向けての人事発令では性悪さんの解雇（表向きは依願退職とされる）の発令がないなと不思議に思っていたが、解雇の場合年度末の終業後に発令が出るらしい。なんというか武士の情け的なものを感じるが土壇場の一撃必殺っぽさもすごい。
そうなるものかと信じて疑わなかったのに厳重注意で終わったなど…！！
事態から考えて懲戒解雇であってもおかしくないのになんのペナルティも受けてないなんておかしすぎる。むしろどう申し開きしたのか気になって仕方ない。表側から気づかないだけで一定期間の減俸やらその他見えないペナルティが科されたのだろうか。それくらいないと秩序ってなに？という話である。
ただ、気になる追加情報として今回会社側で派遣さんの納得できるような対応がなされなかった場合、マスコミやらどこやらにこの情報をリークするという腹づもりであるとのことだった。常々美辞麗句を並べたてている勤め先としてはそれは避けたい事態なのではないかと思われる。
僕はこういった社内だの部内だのの情報にとんと疎いのだけど、期末のおつかれ会みたいので前述の話を聞くことができた。
その参加者全員が性悪さんの処遇に肩を落としていたことを考えると、ここまで悪感情を集める性悪さんに憐憫の情すら覚えてしまった。
しかしながらひとまず厳重注意で幕を閉じたようである本件、まだ本当のフィナーレはは迎えていないと思いたい。むしろここからの爆発力に期待すらしている。ライブで言えば全セトリ終了後、照明が1度ついて完全終演と見せかけた後に再び暗転してのアンコール、ドラクエで言えばゲームクリア後の裏ボス退治の時間だ。胸熱展開、こい！
