普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

豚トロ乱獲のために首3本の豚とかいるかもしれない

相変わらず咳が止まらない。たぶんなのだけど、風邪としての症状はもう回復しているような気がする。咳だけが残留しているのだ。風邪本隊は撤収したというのに。

この状況、占領された街を解放しに解放軍が訪れて見事勝利を掴み取りその大半は引き上げて行ったというのにスジの悪い連中だけが居残って酒場とかでクダを巻いているあの状況ではないのか。でもこの喩えだと風邪が解放軍になってしまうので、街(身体)にやってきた占領軍(風邪)を見事追い払ったけど一部陥落してしまったというべきか。

めちゃくちゃどうでも良いことで喩えようとしている程度には元気です。

ただ、この段階まで咳が止まないとなると喉が炎症を起こして1ヶ月近くけほんけほんやるはめになるのではないかという懸念がある。以前にそういう経験があるのだ。もう風邪菌を外に出したい咳ではなく、喉がむずむずするからソフトに刺激するために咳払いしているみたいなところまであるからな。

ただ、はたから見れば大風邪っぴきなわけで、警戒対象であることには違いない。昨日もこんな状況の中出社をしてきたわけだけど、やっぱりほんのり職場のみなさんとの距離を感じたものな。当たり前だけれども。

しかも、昨日などは朝のうちは「お、けっこう調子よいのでは」と思えた体調(というか主に咳)が時間を追うごとにボルテージをあげていくのだからたまったものではない。仕事が終わって家に帰ったころにはそういう楽器なんじゃないかなというくらいに咳払いの音色を奏で続けていた。さすがに自分でもちょっと心配になってしまった。

とかいいつつお酒は飲んだんでしょ?と、僕を知るひとであれば2万%くらい思うだろうけれども、昨日なんとお酒を飲まなかった。しかも早めに就寝。熱もないのに。1等です。1等をとりました。念のため付け加えておくと体調悪いのに飲むなと妻から怒られたとかではないです。あくまでも自主的にというのが表彰対象である。

明けて本日、その甲斐があったのかというと微妙なところではあるが、睡眠時間を潤沢にとれたというのは人生においてプラスであるはずなので勝ち越しているに違いない。少なくとも在宅勤務においての機嫌は上々だった。あとは家だと咳をしていても周りが気にならないので楽だ。気持ちが楽なせいで昨日は少しよくなったと錯覚していたのかもしれない。心の余裕ってやはり大事だ。

この状況でお昼ご飯を買いに行くのは面倒に思うだろうなという昨日の僕からの贈り物を見事受け取りお昼ご飯は豚トロ炒めとした。

はじめて知ったのは牛角だったなあ

豚トロって希少部位(首まわりらしい)という話だけど、そのわりには安くておいしいみたいなポジションとして君臨しているような気がする。希少だからって必ずしも高級かっていうとそうでないのは確かだけれども、需要だってあるだろうになぜ安いんだろうか。ケンタッキーがおいしくて安いのは原料のチキンが4本脚だからだ、みたいな都市伝説があったように首が3本の豚が存在するという都市伝説があったりするかもしれない。

そもそもケンタッキーは脚ばかり売っているわけではないし、メインはむしろ脚以外なのでその都市伝説を流布した人物は本当のケンタッキーの良さを知らない。豚にしても豚トロのために首を増やすくらいなら愛嬌度外視でヒレがたっぷりとれる異形が開発されるだろう。

お昼ご飯にも満足して機嫌はよいのだけど、やっぱり咳は止んでほしい。咳が当たり前になってくると咳のなかったころの快適さやありがたさというのをすっかり忘れてしまうので、いまのうちに咳の苦行を味わい尽くして回復した際の喜びのためにありがたさのハードルを下げておこうと思う。