普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

飲みに行く理由しかないのに行けなかったよ

職場が引越しすることになり、昨日は引越し前最後の出社となった。勤めていたのはまあなんの味気もないオフィスビルといったビルなのだけど、今の職場に勤めることとなったときから昨日まで通い続けたビルなだけにそれなりに思うところはある。

愛着…というほど良い感情ではないような気はするけど、勝手知ったるみたいなところはあったので、少し前に新職場を見学に行って帰ってきたときにめちゃくちゃ落ち着いたのでホーム感は持っていたのだろうと思う。

新職場は現代のオフィスという感じでおしゃれっぽさがありながらも自分の職場としては無理しているんじゃないかなあなんて思ったりする。引越し前のオフィスなんてショムニみたいだったもんな。90年代のトレンドオフィスみたいな感じで。でも僕もきっちりおじさんなのでそれが変に落ち着くみたいなところあったのだろうけど。

それにしても気になるのが、旧職場のビルの1階にはコンビニが入っていたので僕らが立ち退いたら売り上げが相当落ち込むのではないだろうか。貸しビルなので何かしら新しい企業が入るのだろうけど、それまで持ち堪えられなかったらある種の味わい深さがある。風が吹かなくなったから桶屋が丸損みたいな。これまで風吹きっぱなしだったというわけだし。コンビニからすれば新たな風待ちというわけか。これでまさかの撤退とかあったら「うわ〜、戦略〜」と経済の趣を感じざるを得ない。

昨日が旧職場ラスト出社、そして今日が祝日ということで、飲みに繰り出さない理由がどこにも見当たらない。妻にもあらかじめそういうことなんでひとつこの日は…と話を通していたのだけど、昨日は仕事が終わり早々に帰宅した。

それというのもふだん飲みに行くようなメンツのひとがあまり出社していなかったというのもあるし、何より僕自身正直なところあまり体調がよくなかった。

先週末から恒例の腹痛がカムバックしており、その影響でどことなく身体に倦怠感を感じていたのだ。先週末から「ん…?これは…」と思い、少しの腹痛と共に週末を過ごし、週明けの採血の結果を水曜に聞いたところ、CRP(炎症の値)は10越え。この数字はわりと剣呑で、高熱が出る風邪でも2程度だというのでサイヤ人襲来時のヤムチャとナッパくらいには隔たりがある。看護師さんが心配して電話をくれたくらいである。でも特に症状も深刻でなく、なんなら少し症状が落ち着いてきていたので「でしょうね」くらいのリアクションしかとれなかった。

それなのに、この旧職場最終日という節目になんだかよくないぞ、これはというサインが身体に出ていたのだ。特に異常がなければ少し粘って飲みにいけるひとを探したかもしれないが、とにかく横になりたいという欲望に抗えず帰路についた。

帰宅して即シャワーを浴び、熱を測ってみたら36度台の平熱。杞憂だったかと妻と胸をなでおろし、夕飯の相談などをしているうちに倦怠感は増し、発熱しているとき独特のぞわぞわする感覚が発生し始めた。

これはもう観念するしかないなと改めて熱を測ったところ38.4℃。「でしょうね」というしかない。熱の高さから、よもやミスターC到来?と身構えたが風邪の諸症状はない。お腹の炎症の薬を飲んでひとまずゆっくりすることとした。

その後お腹に優しい食事(そうめん)を用意してもらい、再び横になっていたら夜寝る前には熱は平熱に戻っていた。これでほぼコロナということはないだろう。

その後発熱はないので今日は普通に行動して透析に至る。透析のクリニックの先生にも昨日の経緯を説明したところ、「また炎症の値検査するんで様子見ましょう」とのリアクションだったのでまず大丈夫だと思う。コロナ方面については。炎症のほう全然大丈夫じゃないかもしれないんだけど。

いま思えば旧職場最後の出社だしということで珍しくシマの長老にご飯を誘われてはしゃいで食べたジェノベーゼがお腹に優しくなかったのも影響しているのかもしれない。

めちゃくちゃうまかった

ま、ハライタとのお付き合いもなんだかんだと長くなってきたのでうまくやってこうじゃないのと盃でも酌み交わしていこうかと思っている今日この頃ですわ。

 

今週のお題「最近壊した・壊れたもの」 →おなか(こわれているというかもしれない)