普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

腹筋痛くなるくらい咳しちゃってる

先週誕生日プレゼントされた風邪であるが、実はまだくすぶっている。というよりも今がピークかもしれない。

先週金曜に発熱し、あっという間に熱は下がり、それなりに楽しい週末を過ごし、連休明けには元気に出社。火曜あたりは前回の記事にもあったように昼食戦線でMVPを獲得するなどしていた。要は少なくとも元気ではあったということである。それが水曜あたりから陰りを見せ始める。

なんかもう咳がすごいのだ。発熱はない。喉の痛みもそれほどでも。しかし咳だけは一大事と言わざるを得ないほどに荒ぶっており、どれほどすごかったかというと水曜の透析に行ったときにその様子から隔離ベッドを用意され、「もしかしてこいつ…」と、コロナの抗原検査を施されるほどであった。5日ぶり本年3回目の鼻ぐりぐり。何度やられても泣いちゃう。

結果は陰性。今度こそ無事に非コロナのお墨付きを得たといえるが、いかんせんこの咳。どうしたもんかと考えてはみるも、薬ももらったし、ということで持ち前の楽観的思想を遺憾なく発揮。次の日の出社予定について、「明日はお昼ご飯ラーメンかなー」などと思いながら眠りについた。

明けて次の日。目覚めてびっくり。少しも良くなっていない。なんなら少し咳の威力が増している。そしてちょっと腹筋が痛くなってきた。別に咳以外のところでいうと具合が悪いかっていうとそうでもない。熱もあるわけではないし。仕事は完全にできる状態である。

ただ、こんなに咳き込んでいる人間が出社して良いものだろうか。というかふつうに嫌がられそうだな。僕だったらちょっと距離取って欲しいなと思ってしまうだろう。

そんなことからこの日は急遽在宅勤務とすることとした。この感じ、コロナ前とコロナ以降で大きく変わった点だし、融通のきく世の中になったと思う。前までだったらこのくらいのことで有休使うのもの嫌だしってことでとりあえず出社はしていたんじゃないかな。そして職場でごっほごっほやって一部のひとからめちゃくちゃ煙たがられて、下手したらそのときちょうど身体が弱っていたひとにうつっちゃったりなんかして、僕が爆心地となって職場が荒れるところだった。

それを考えると風邪のリテラシーってここ数年で本当に変わったな。時代の変遷を身をもって体感している。僕がこどもの頃なんて「風邪はひとにうつせば治る」なんて言われていたけど、そんな呪いみたいなことあってたまるかという感じだ。

その話が本当なのだとしたら、ひとの身体を巡り巡って最終的に寄生先の宿主を見つけられない風邪菌がたどり着く掃き溜めみたいな場所が存在してしまうはずだ。そうじゃないと軽度の風邪でばんばんひとが亡くなってしまうし。でもその掃き溜めで風邪菌社会が形成されるならそれをこっそり眺めたい。

思えば、こういうふつうの風邪を引くのも久しぶりで、こういう咳のひどい風邪を引いたのってもう7、8年前とかになるんじゃないだろうか。それからはインフルとかコロナとかのスマッシュぶちかまされてからの撃滅カウンターで討ち滅ぼすというスタイルの風邪しか罹患した記憶がない。

ふつうの風邪を引くってのも世の中がコロナに縛られなくなってきたということなのかもしれないないなということで体調回復に努めようと思います。

食べたらどうにかなるんじゃないかなと思って食べたすた丼のやつ。どうにもならなかった。