普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

クレバーっぽさを台無しにするくらいに言ったこと覚えてなかったりする

本日は透析の日でありながら出社をしていた。上司から面談を対面で行うことを伝えられていたためだ。しかし出社一番、僕の顔を見た上司は

「え、今日出社の日だっけ?」

ちょっと!とは思ったが、上司はこういうひとだ。どう考えても大丈夫じゃない範囲で自分で発言したことを綺麗さっぱりと忘れる。こんなこと日常茶飯事であるし、仕事に絡みがないだけ瑣末な話だ。

帰っていいなら帰りますよー的な感じで適当にやり過ごしていたところ、同じ島の姐さんが「自分で言っといて忘れるってどういうことなんですか!しっかりしてくださいよ!」とやたらとぷりぷりしていた。

それを見て、ああ、社会の縮図を見ているようだなと思ってしまった。被害者と加害者がいて、被害者本人はわりとなんてことないと思っていても周りがめちゃくちゃ怒ってたりするあれである。しかもそれで被害者の立場の人間も何も言えなくなっちゃったりして「まあまあ…落ち着いて」とかやってるうちになんでだか被害者側の人間もぷりぷりしているひとに怒られちゃってたりするところまでセットのあれだ。僕は姐さん派閥に属すので姐さんに全面的に乗っかることでその悲劇は避けたが。

被害者と加害者だけでなく、差別問題とかその他の状況においても同じことが言えると思う。問題の当事者と言われる本人たちは差別されているなどと思うこともなく過ごしているのに、外野が「これは差別ですよね!」と声高に叫ぶことでそれまでなかった差別を作り出しているケースはけっこうあるだろう。言葉狩りの類もまた同様。

そんな斜に構えたような意見はともかく、上司についていちおうフォローしておくと、上司はその場その場での判断や指摘についてはクレバーな瞬間がわりとある人物ではある。ただ、それを台無しにするくらいに自分が言ったことを本当に覚えていない。

今朝の出来事くらいのことであればよいのだけど、仕事のど真ん中の相談をして、「こうしたらいいんじゃない?」的なアドバイス、意見をもらったうえで数日後にその意見に寄せた状況を作り上げて改めて話をしにいったら「なんでこれこうしてるの?」と素で聞いてくる。本当に大丈夫ですか、これ。なんかちょっと心配になってきたな。嫌いとか腹がたつとかじゃなく純粋に困るんだよな…

そんな上司との面談であるので、わりと場当たり的なものとなる。僕の発言をせっせとメモったりしていたけど、再来週くらいにある今日の面談を踏まえた上司を含めたフロアのボスとの面談のときにそのメモを見て「こんなこと思ったっけな…」とか思うんだろうな。別にもう良いけど。

面談も終えて今日のミッションは完了。定時を迎えて透析へ。帰りの電車で音楽を聞こうと思ったのだけど、Bluetoothイヤホンから音が流れない。Bluetoothの設定をいじっても、ペアリングを解除して接続しなおしても。イヤホンだってiphoneだって再起動した。たぶん20分くらいがちゃがちゃやっていたと思う。

最終的にネットの情報なども参考にして辿り着いた答えは「なんかそういうことに関して悪さしてるアプリがいるからアプリ全部落としてみ」であった。ただ、こういうことがあるたびにアプリ全部落とすのも面倒なのである程度あたりをつけて落としてみたところ、おそらくその”悪さ”をしていたのはツイッター(X)であるという結論に。

そういえばイヤホンで音楽を聴いていたときにツイッターをいじったら音楽が止まったりということがあったな。逆にツイッターが落ちちゃったり。とにかく以前から相性の悪さは垣間見せていた。たぶん間違いないだろう。

なんでこんなこと急に言い出したかっていうと、たぶんまた訪れるであろう同じことがおきたときに前回どうやってなおしたか確実に忘れているだろうなと思ってのことだ。完全に備忘録である。でもこうして備忘録残したことすら忘れてそう。上司の記憶力のこと散々言っておいてこれっす。たは。

本文とは全然関係ないけどせっかく撮ったから載せてしまう「絶対違うんだろうな」の優先席。