普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

スパムと久々に再会したらちょっと知らないひとになってた

最近週末は外出の予定も多かったので先週末は家やら近所やらでゆったりと過ごした。

ベビーカー可のカフェでおにぎりを食べたり

ふっくらめに握られたおにぎり

知人が営むたこ焼き屋に夜ご飯を買いに出かけたついでに1杯飲んだろと思ったものの大盛況でお店に入れなかったところをまごまごしていたら持ち帰りカウンター越しに飲むことを許可されてひとり外立ち飲みを行ったりなどした。

外で飲むのに非常に良い時期。

そして日曜。今年に入って一番と言える気候の良さを逃すまいと散歩に出かけた。本当はデイリーポータルZのあゆみ展に行きたいという気持ちがあったのだけれど、店は2階にあり、当然ベビーカーで入れるような場所でもなく、ひとりで入るのも気が引けた…いや、単純にめちゃくちゃ日和って大人見知りスキルを発動させただけが正直なところでした。そういうわけなので入店は見送りそのまま散歩を続行させた。

散歩ルートに年に数回は帽子を購入している帽子やがあったので冷やかすつもりで入店してみるもまんまと新しい帽子を購入してしまった。帽子屋って意外とないし、あったとしても近所にはない。それにちょっとおしゃれっぽい帽子をかぶっているとファッション自体たいしたことなくても底上げ感が出るので本当に重宝している。

その後新しい帽子をかぶって再度歩き始める。歩いていると妻がスパムおにぎりを所望したので「そんな都合よく売っているわけが…ってあったー!」という鮮やかなるノリツッコミ的出来事が発生した。ちなみに売られていたのはナチュラルローソンだ。数が少ないのも相まってナチュラルローソンをありがたがる傾向にある僕ら夫婦だが、この度の一件でもはや崇め奉る対象になりつつある。

スパムおにぎりを食べたらスパム熱が俄然高まり始めたため、夕飯はスパム丼にしようと大決定した。そこで驚愕の事実を知ることとなる。

な…700円以上…するの…!?

なんと700円以上もする値段で売られていた。缶詰の類ではそんなに安いものという認識ではいなかったが、その値段におののいた。この製品はアメリカのものだし、もしかして円安の影響ってあるんだろうか。いやはや、たまげた。

しかし値段に震えはしたものの、いちど高まったスパム熱を鎮火することなど到底できず、強い心と想いをもって買い物かごに放り込んだ。ついでに久しぶりにコンビーフも食べたくなって値段を確認したが、コンビーフもまあまあ根が張ることを確認し、その眼力に耐えられず即座に目を逸らしてしまった。そして隣にちょこんと陳列されたニューコンミートに対してさも「これこれ〜」という顔で手を伸ばし買い物かごにインした。ニューコンミートからしてみたら感じ悪いことこの上ない。慣れてそうだけど。

ビーフに対してミートという一気に間口が広がるネーミングもまたよし

ちなみに、しばらく食べ比べてないからなんとも言えないのだけど、前にコンビーフとコンミートを食べ比べたときはそんなに大きな違いを見出すことはできなかったので僕みたいな雑舌を持つ人間はこだわる必要はないのだろうなと思う。そもそもコンミートに馬肉が使われているというのは僕からしてみたら加算ポイントとすら言える。

その後帰宅。家でスパムを食べるなんてどれほどぶりかわからないくらいに久しぶりだったので正直どんな感じの味だったか忘れてしまっていた。ハムとソーセージの間くらいだったかなという曖昧な気持ちで口に運んだところ、沖縄でそんなこと口走ったら張り倒されるんじゃないかなというくらいに全然違った。

張り倒されたくないからいうわけではないけど、こんなにおいしかったっけというくらいにおいしい。値段のことはともかく、これはまた近いうちにリピートするだろうなといくらいにテンションをぶち上げることとなった。そして大事に食べた。

焼くと抜群にうまい

こうなってくるとお酒を飲まないでいられるわけがないので豚という存在、ランチョンミートという食べ物を発明した世が世なら覇権を取ったに違いない人物に感謝しながら杯を乾かした。

このくらいの温度感の休日、非常によきです。