普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

みんな自分の判断で上着をチョイスして出かけているのえらいなあ

はてなブログのお題に沿った記事でも書いてみようかなと思ったけど、お題が「買ってよかったもの2023」ということで、うれションレベルにテンションがあがったものは既にネタにしてしまっているしなあといったん踵を返し普通の日記を書くこととした。

でもたぶん何かしら探して書くような気がする。しかもね、まだ2023年、10日ほどありますから。って10日しかないのかよってちょっと引いちゃったことはショナイにしときましょうね。

さて日記。

昨日は出社だったので張り切って準備して家を出たところ、とにかく寒い。多分今シーズン一番寒かったのでは。上着を着ていくと判断した自分を高く評価した。

上着を着て優勝!と出社してみたものの、上着をかける場所がわからない。大体の場所はわかるのだけど、以前に使用のルールみたいのがどこかで説明されていて、ルールを破ったものは吊し上げられそうな雰囲気を出していたので絶対に間違うことは許されないのだ。

その流れからひとに聞くことも憚られる。上着を着たまま自席に到着し途方にくれていたところ、はたと気づいた。

長老が…いない…!

そうだ、隣の席のシマの長老は先週で退職したのだった。昨日僕は在宅勤務だったのでいまいち実感がなかったけど、綺麗さっぱり退職済みの長老の元席がそこにあった。

これだ。上着のやりどころがわからない僕にはこれしかない。長老の座っていた椅子に上着をかけるのだ。在職中はお世話になりっぱなしでしたけれども、退職後にまでお世話になってしまうなんて(椅子に)。これでハンガーラック過激派から集中砲火を浴びることなく今日を過ごせます。ありがとう、長老。

ありがたがりながら上着をふぁさっと椅子にかぶせるとなんとも良い塩梅。まるで誰かが出社しているかのような様となった。長老のいない寂しさはこれでまぎれるな。いないことがわかるのに時間かかったくせによく言うなと指摘されれば押し黙ることしかできない。

朝のちょっとしたトラブルを乗り越えお昼ご飯。いつものことだけど、何か食べたいけど何を食べたら良いかわからない。こういうときはラーメンを食べておけば満足するという自分がちょろい人間であるということもまた理解しているため、しばらく行っていない普段のランチエリアから少しはずれたお店に向かうこととした。

わかるひとにはわかる絵面なんでしょうな

食べ始めて思う。

「あれ…なんか違うかもしれない…」

僕はたまにこういうことがある。曖昧な気持ちで献立を決め、うつろな気持ちで食べ始めたらコレジャナイ感がびゅんびゅん去来するということが。めちゃくちゃめんどうくさい人間ですけれども、当然他のひととご飯食べに行った時にそんなことは言わないですよ。そもそも思うこともない。あとこのラーメンもちゃんとおいしかったというのはお伝えしておきたい。そうじゃなければまずチョイスしないですからな。

おいしいにはおいしいんだけど、これじゃなかった。たぶん昨日の僕はお米が食べたかったんだと思う。ラーメンを食べ終わって歩き始めたときに「あ、チキン南蛮」と思ったのでたぶんそうだったのだろう。

ちなみに、その気持ちが冷めやらず今日の在宅勤務のお昼ご飯はチキン南蛮だった。なんなら朝から「今日はチキン南蛮だ」と心に決めていた。こういう決め打ちができるときのお昼ご飯は満足度が高い。

その後、何をしていたか覚えていない程度にはきちんと仕事をし、終業時間になり帰ろうとしたところで上司とかんぺいちゃん(声が間寛平に似ている)が何やら雲行きの怪しい話をしだした。漏れ聞こえてくる単語を拾っていくと、うまくハンドルを切らないと確実にトラブルになる事案である。

これは関わってはいけないやつだなとその場を去ろうとするも、話が聞こえているのにその場を去るのってめちゃくちゃ気まずい。

と、逡巡はあったものの結局何食わぬ顔でその場を立ち去った。僕にはどうにもできない話だったのと、かんぺいちゃんは強おじなのでたぶん自力でなんとかする。

明日はまた出社なのだけど、この件が燃え上がっていて燃えかすも残らない件になっていないことを祈念して本日はこれまで🔥