普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

京急品川駅いろいろ難易度高くない?

古くからの友人のお身内が参加するということで一緒に行かないかと声をかけてもらい、金沢文庫芸術祭にに行ってきた。その名の通り(とは言ってもちょっとまぎらわしいけど)金沢文庫(神奈川県横浜市)で開催されるアートなお祭りである。

友人のお身内は殺陣を演じる方で、5年前も今回と同じように芸術祭に出演していた。しかしながらそのときは覚えてないけどなんらかの理由で見ることができなかったので今回初めて刮目することとなった。

殺陣自体を初めてみたと思うのだけど、長物を振り回して怪我なく華麗に舞っているのだから演芸として成熟しているものだなと感じた。あと、1対1の殺陣の場合、それぞれの実力差があってしまっては見どころもなにもないのでそのバランスも考えられているのだなと思うなどもした。

午前の演目に合わせて現地を訪れたのでわりと朝早くから移動をしており、移動には品川から京急鉄道を利用することになるのだけど、京急品川駅って乗降ルールの難易度高くないですか。なにやら床に○○の場合はこの列に、△△の場合はこの列にとカラフルに色分けされて案内がされているのだ。

フリー素材なのでわかにくくなっちゃってるけど写真右下の感じ

知ってたらただの整列乗車の案内だけど、なんにも知らずに訪れた僕のような人間にはかなりの初殺しの案内だ。「こ…こんなに異なる行き先の電車が発着するのか…!!」と身構えもする。

今はネットだのアプリで乗り換え案内を事前に調べているのでどこ行きの電車に乗れば良いというのは把握しているが、それ以前の時代でこれだったら目的地に辿り着ける自信が到底ない。たぶん現地待ち合わせとしかたら合流できなくてスンスン泣きながら助けを求めることになるだろう。現代に生きる京急ユーザーでよかった。

高難易度の乗降による緊張感を乗り越え電車に乗り込み現地へと向かう。時間も早めだし座れるだろうからおにぎりでも食べながらのんびりいこうと車内を見回すもほぼ満席。とはいえ混んでいるわけではないし、そこそこの時間乗るしそのうち空いてくるだろうなとぼっさりと過ごすこととする。

そしたらですよ、停車駅ごとにみるみるうちにひとが乗り込んでくるんですわ。座るどころか周りのひとと距離を調整できない程度に立ち客が増えてきた。なんなら混んでいる。どれくらい混んでいるかというとちょっと空いている朝早め(7時くらい)の中央線上りくらい混んでいた。相当わかりにくい表現ではあるが、中央線ユーザーであればすごくちょうどよく理解もらえていることだろう。まあとにかくちょい混みってことです。

考えてもみれば終着駅は三崎口となる特快だったし、僕の目的地である金沢八景とかもそうだけど、行楽地行きの電車なのだからそれは混むか。しかも行楽地は終点寄りに、手前は横浜、川崎など利用客の多い駅に停車する。そりゃ混むか。混む要素しかなかったか。おにぎりとか悠長なこと言ってんじゃないよという感じである。

結局おにぎりは電車を降りてから食べた。しかも食べるタイミングを誤ってめちゃくちゃ急いで食べなければいけなくなって3口くらいで食べることになってしまった。あのおにぎりも浮かばれないおにぎり生(人生的なこと)だったな。来世で出会うことができるならばじっくりおいしく食べますのでぜひ僕のもとに訪れてください。

芸術祭よりも移動の話ばかりになってしまった。芸術祭自体はいろいろなワークショップが催されており、お子さんとかと訪れれば夏の良き思い出となること請け合いだなということになっていた。実際友人はお子さんといろいろなワークショップを楽しんだようだ。クリエイティブめなのが多いのでそのあたりもよきこと。我が家は子自体がクリエイトされたばかりなのでまだそのあたりは難しいのでまた良き頃に参加したい所存。

友人がテントを用意してくれたので野外でまったりしつつ酒を飲むなどして過ごし、それだけでもうじゅうぶんすぎるくらいに楽しかったのでやはり行ってよかった。

燦然と輝く一番搾り

あと考えてみれば今年初めての海でもあったな。毎年海に行くというタイプでもないのだけど、暑い時期の海は見るとやはり嬉しい気持ちになるし、それ自体が思い出になるような気がする。厳密にはもう夏ではないけど、「夏の思い出」っていうことでいうと今回のことが今年最後になると思う。

秋に向かってこの思い出を噛み締めていこうかな、なんて思っております。

向こうに見えるは八景島シーパラ(だと思う)