普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

長老はヨガを始めるらしい。ということは…

長老、勇退

ついに長老が職場を去った。昨日はふだんであれば透析の日であったが透析を1日ずらして出社、さらには長老が職場から立ち去るまでその動向を見守った。

話を聞いたところによると41年勤続であったとのこと。僕が生まれて間もないころから社会の荒波に揉まれていたのだ。それはその一挙手一投足から放たれる矜持というものが違う。同じシマで働くことになって数々の面倒ごとにアドバイスをもらい、解決へと導いてもらったものだ。

いただいてしまった。ええもの。

ひとまずは長老、お疲れ様でした。退職後はご夫婦でヨガをはじめるらしいので火が吹けるようになったりテレポートできるようになると思うので、テレポートの行き先にはぜひ我らがオフィスをお選びくださいな。

ひとによってはヨガでなんで火?ましてやテレポートなんてアタオカかと訝る方もおろうが、僕ら世代(たぶん1980年あたりから1990年生まれくらい)はヨガ=ダルシム(ストⅡ)となるのは生態とも言えるほどに共通認識であり、ダルシムはヨガファイアを放ちヨガテレポートを繰り出す。それはヨガという単語を聞いた瞬間に(…火…テレポート…)とパブロフの犬的に脳内に呼び起こされるというわけなのである。

とはいえ世代によっては全く通用しないということも心得ているのでこの間の送別会で退職後のヨガの話題が出たときも不用意な発言は控えた。これが大人かつ処世というものだ。

ちなみに、ストⅡは世界各国の強いやつがてっぺんを目指してキャラのいる国にかちこむというゲームなのだけど、ダルシムはインド出身だ。ヨガがインドというところまではよいとして、どこから火を吹きテレポートをするということに繋がっていったのかは謎。というか色々な国のステレオタイプをさらに膨らませたみたいな設定ばかりのキャラだったけど怒られは発生しなかったんだろうか。今やったら確実にただではすまなそうな気がする。

話がだいぶそれてしまった。とにかく長老の勇退を見届けるためにふだんの出勤スケジュールを変更していたわけなのだけど、そのおかげでいつだかわからないぶりに2日連続で出社しての仕事となったのも地味に小イベントであった。

そして、その副産物として以前よく一緒に飲みに行っていた定年派遣おじさんとめちゃくちゃ久しぶりの再会を果たした。たぶん半年以上会ってなかった。同じ職場、同じオフィスに勤めていてそんなことあるのかというくらいに会っていなかったことに驚きだ。お互い出勤スケジュールをずらす必要なく平和に過ごせていたと考えられなくもないのかな。

それを考えると長老の勇退はその平和を乱す出来事であったということなのかもしれない。長老に次いでシマの女傑も去ることが決定していて、来月から核家族ばりの人数で仕事をしていかなければいけないことを考えると平和はきっちり乱されているとも言える。

けっこう本気で頑張らなければいけないかも。金くれ。