普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

愚痴を言うにも資格ってもんがあるくらいのこと思ってるかもしれない

この1週間きっちり忙しい。人員ひとり分の仕事が覆いかぶさってきたのでそれは当たり前である。とはいえ、やってやれないことはないかなという程度であるため、今までが暇すぎのでは説が提唱されかねない事態である。いや、がんばってるんですって。

そんな事態を憂いてなのか、上司が1 on 1でミーティングをすると言い出した。色々と愚痴も不満もあるだろうから定期的に話を聞くよ、的なことらしい。

僕は息抜きにもなるからいいかなと思うけど、隣の席のかんぺいちゃんはただでさえ忙しくなったんだから時間を奪わないでほしいというスタンスであるようだ。まあそれもごもっともか。そんなかんぺいちゃんへの女傑の評価は「動きが速い」だ。獣に対しての表現。

ミーティングでは上司から「うちのシマのひとたちは我慢しすぎなんだよね。もっと不満はきっちり訴えたほうがいいと思うんだよな」と言われたが、これほど鮮やかにおまいうが決まったことはない。最終的に上司が女傑を手放すことを決断したのであって、それが人員不足を生み出すことになったのだから。我慢させてるのはおまえさんじゃないのかい?と思ったが、わりとまあいいかと思っているので「ですよね〜」と開封後12時間くらい経ったホッカイロくらいの温度感で返事をした。

実際のところ、我慢をしているのかと言われたらそうでもなく、状況を受け入れるしかないから不毛な文句は言わないだけというのが正しいと思う。どうにもならんことぶつぶつ言い続けているひとを見るとあんまり気分が良くないので自分はそうならないようにしているのかもしれない。

僕の職場はけっこうな文句言いが多く「そんなことまで!」というくらいに細かいことに噛み付くひとまでいるので、そういうのを日常的に見ていると「ああはなりたくないもんじゃのう…」と、心がしおしおになっていくのもある。予算が10円余るならうまい棒つけろと平気でいうタイプね。例え話だけど。

結局仕事に対しての不満とかよりも雑談に比重の置かれた時間となった。最終的に車の維持費とか聞いてしまった。雑談にも程がある。上司はお酒をあまり飲めないのでこういうタイミングでないとゆっくり話すこともないから良いといえば良いのかもしれない。回を重ねたらもしかしたら切り込んだ内容を話すこともあり得るのかな。僕がシラフでどこまで腹を割れるかにかかってきそうだけども。

 

そして本日。

忙しいとはいえ在宅勤務のできる今、出社しない分だけ負担が減るというもの。何せ睡眠時間が1時間以上多く確保できる。夜ふかししがちな僕としてはこの事実はでかい。でも世の中でいちばん苦手なことはすっきりと目覚めることなので、1時間多い睡眠時間を有効活用できていないということには気づかないこととする。どうしたらすっきり目覚める人間になるんでしょうね。そうなれるなら毎日1時間睡眠時間を差し出しても良い。睡眠時間が減ったうえにすっきり目覚めるなんてwin-winすぎる。ヒュプノス様、どうかお願い。

もりもり働いてお昼。ここのところ在宅勤務のお昼ご飯に悩むことも多く、安牌としてのオリジンが頻出していたが、なにやら二郎系のどんぶりをテイクアウトできるお店があることを思い出して颯爽と自転車を駆った。

二郎ほとんど食べたことないんですけどね

二郎のことをよく知らないけれども、ビジュアルはかなり二郎っぽさがある。この下に麺ではなく米があるというのは知らなければ思わないだろう。持ち帰りで食べているから良いけど、外食で出てきたら敵前逃亡して銃殺されるところまでセットというくらいに量が多い。

しかし家で食べているから安心感をもって挑める。なにしろふんだんに盛られているチャーシュー。これがとてもおいしい。妻の評価も上々だ。そう思い上機嫌で食べ進めた。上機嫌でありながらも心の中で疑問がむくむく大きくなる。

これ、何肉なんだろう…

おいしいことには違いない。ただ、この肉塊が豚とも鳥とも言えるような絶妙な塩梅の食感と味だったのだ。二郎なら豚肉が盛られているというのがスタンダード。しかしこの丼、焼き鳥屋さんを主軸とした鶏肉をメインで扱うお店で買ってきたのでこの肉塊はもしかして鳥なんじゃないかという可能性も捨てきれず、けっきょくわからないまま箸を置いた。なんというバカ舌。まあおいしかったからまあいいか。

当然1食で食べ切れるはずもないので透析あとにちょっとつまもうと戦略的おのこしとした。帰ったら二郎的なものがあるってちょっとテンションあがるかもしれない。量の問題だけクリアできればやっぱりああいったジャンクなものは大好物だなと改めて気付かされた年の瀬でやんす🍜