普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

テンション高けりゃあよいというものではないのよ、動物園は

出たな、このパターン。スイッチ式の季節の変わり目のパターンである。ここのところ移りゆく季節とかそういった情緒一切抜きでボタンひとつでぽちぽち切り替えているかのごとく無慈悲に気温が切り替わる。

先週なんて火曜に出かけたときには半袖でうろうろしていたのに、土曜に出かけたときはマフラーが必要だと判断するくらいには寒かった。どういうことなのよ、これ。

どういうことなのよと言えば、今日の在宅勤務時にお昼ご飯調達のために出かけた際にやはりマフラーをしていたのだけど、家を出てほどなく袖なしのダウンを羽織り、その袖のない部分は着衣一切なしという紳士を見かけた。めちゃくちゃ顔がキリッとして腕丸出しだったので何かこだわりすら感じたほどだ。一説によると背中があったまっていればけっこう暖かいものだという話もあるのでその検証中の御仁だったのやもしれぬ。

まあそんなひともいるかと少し進んだら今度はブルースリーを彷彿とさせるタンクトップおじさんとすれ違う。格好的にジョギングなのかなと思ったけど、寝起きで台所に向かうくらいのテンションといスピード感で歩いていたのでただ単にタンクトップでうろうろしているひとだったと思われる。

ご飯を買いに行くまでの短時間、短距離の間にノースリーバー(袖なしのひと)2人も目撃するなんてどういうことなのよじゃありません?あまりにも急に季節が切り替わったから長袖用意できなかったのかな。身体にゃあ気をつけて欲しいものである

いよいよ冬に向かって行きそうなこの時期、寒さに心を折られる前にと週末はふたたびお出かけをしてきた。この間は水族館だったし今度は動物園だと短絡的発想である。あまり遠くに行くと疲れてしまうので手近なところでということで井の頭公園にある動物園に行くこととした。

正式名称は「井の頭自然文化園」というらしい。東京に住んでもう20年以上、吉祥寺にアクセスしやすい位置に住んで10年以上経つけど一度も訪れたことがない。満を持してといえるだろう。

牧歌的

よく調べずに訪れたのだけど、そこまで広いわけでもなく、在籍している動物たちも珍しかったり大きかったりするわけでもないので日常感のある動物のようだった。午後からでもちょうど良い塩梅。僕らは午後に訪れたわけなんですが。

そうは言っても物足りないということもなく、普段見ることのない動物たちを見て静かにテンションを上げることができた。

イノシシ。結局顔をみることはなかった。

何しているのかなと思ったらひたすら穴を掘り続けるイノシシ。やっていることがショーシャンクの空のようであるのできっと脱獄を企てているのだろう。

寒かったのでヒーターが当たる部分から全然出てきてくれない

こちらはヤマアラシ。寒くて暖をとっていて全然ベスポジで写真がとれない。ここまで動物の顔いっさい写せてない。歩くたびに背中の針がゆれてばっさばっさと音がするのだけど、完全に工業製品の音がした。棒を出すタイプのおみくじを振ったときの音だ、あれは。

つぶらな瞳

優しい顔のニホンジカ。実際トラブルさえなければおとなしいのだろう。ぼーっと眺めつつ、説明のプレートを確認したところ感じる違和感。

この写真の撮り方…

きちんと顔を写したかったらこの写真の撮り方になるのかもしれないけれども…

探してます

指名手配班の写真の構図じゃないですか、これ。画像の荒さもそう思わせるものがある。背景ありの感じから行方不明のひとの写真のようでもあるか。いずれにせよ心を不穏にさせる一枚である。

あとは5ヶ月の赤ちゃんがよくするダイビングみたいなポーズをするペンギンや

翔ぶことをイメージしているのかもしれない

美猫なヤマネコなどを鑑賞。

顔がどタイプ。

最終的には悪の巣窟みたいになっているリスのケージを堪能し、この日は退園することとした。

撮り方の問題という説もある。

テンションの高すぎないよき動物園でした(当然他にも動物はいます)。こうなってくると逆にテンション高い動物園というのも味わっておくべきなのかなと思うようになるというのが人情というもの。関東近郊の動物園情報を調べてみようと思うのでした。