普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

風邪にはカツカレーという発想、若いなあ

先月に数年ぶりに高熱を出してからすでに1ヶ月経っている事実に引いている。光陰矢の如しというけれども矢どころかインペリテリの速弾きにチャレンジしようとしたとき即折れた僕の心くらい早い。なぜそのようなことを言い出したかというと、はてなブログ今週のお題「体調が悪いときの過ごし方」を見かけたからである。

今は先月の記事にも書いたように「ひたすら眠る」というのが体調の悪い時の過ごし方であるが、もう少し若い頃はやはりもうちょっと若い方法で元気になろうとしていた。

その方法とは「カツカレーを食べる」である。

これはCoCo壱のなんらかのカツのカレー

していたことというよりは「そうしたくなってしまうこと」と言ったほうがよかったかもしれない。験を担ぐに近いものだったと思う。あまり覚えていないけど、どこかにタイミングで風邪を引いたときにたまたまカツカレーを食べて元気になったのだろう。

しかも、CoCo壱とかではなく、当時職場の近くにあった「リトルスプーン」という(たぶん)チェーンのカレー屋のカツカレーが効く気がしていたのだった。もうしばらくリトルスプーンを見かけないなと思ったらなんやかんや色々あって通販でルーが売られているものの、お店はもうないらしい。

これではもう僕の風邪は一生治せない…と思ってしまいそうなものだが、時とともに状況は変わっている。風邪=カツカレーの図式が成り立っていたのは20代中盤の頃だ。重度の二日酔いでもお腹に食べ物を詰め込めば回復するという荒業をやってのけていた時分の話である。そりゃ風邪くらいじゃハイカロリーを欲するというものだ。

だが今はどうだろう。重度の二日酔いどころか特になんの体調不良の心当たりがなくてもカツカレーを食べる前には食べ切れるかどうか一抹の不安がよぎる。なんなら調子が良いなと思っているときですら五分五分の戦いとなるときすらあるのだ。僕とカツカレーのディスタンスは確実に広がっていると言わざるを得ない。

そういった経緯から今は「ひたすら眠る」が採用されることなった。食べ物でどうにかしようという発想がすでに吹き飛んでおり、最近具合が悪くなった時に頼るものといえばスープ系のものが多いように思う。こないだ体調崩したときなんてカブのスープのんじゃいましたからな。すごくおいしかったけどなんかカブを喜んでるっておじいっぽいなとか思ってしまった。カブをなんだと思っているんだという話だが大きなカブでカブを引っ張っているおじいにイメージが引っ張られているかもしれない。

でも、カツカレーを食べるというのもまったく的外れではないんじゃないかなと思うところがあって、スパイスがなんかよさそうだし、カロリーはとにかく摂取できるしカレー単体で言えばほぼ飲み物だし、意外におすすめなんじゃないかなとすら思える。

今年はコロナ的なものも落ち着いて、ふつうの風邪が増えると思うので、体調不良の際はカツカレーをお試しいただくのもいいかもしれませんねとかめちゃくちゃ適当言ったところで本日はこれにて。