普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

温食問題: 食事の提供温度にこだわる人間の物語

食事の提供温度ってどれほど気にするだろうか。温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいままということであるが、僕はどうもけっこうこれにこだわる人間のようであるように思えてきた。

昨日は出社をしていたので恒例のお昼ご飯に難儀する時間を経て昼休憩までに献立を決めた。よし、パスタだ。パスタを食べよう。お気に入りのパスタ屋でオイル系のパスタを食べるんだ、よしそうしよう。

パスタ屋までは少し歩かなければいけない。その道すがら、東海道新幹線の車窓から見える「727」の看板を発見するくらいのテンションで油そば専門店の看板を発見したが、「今日はパスタだしな」とパスタ屋への歩みを進める。

通り過ぎて10メートルほど進んだところで「油そば…ありなんじゃないの?」という気持ちがむくむくと湧き起こり始めた。もともとパスタ(オイル系)を食べに行こうと思っていたわけである。油そばだって麺だし、オイル系というかオイルそのものだ。むしろ今日の気分は油そばだったのでは。そう思い踵を返し、油そば屋にinした。

お店の一番人気と言われる品をオーダー。待つこと数分、サーブされるNo.1油そば。ひと口食べた瞬間の感想は「お、けっこう好きな味」だったが、続けてひと口、またひと口と食べ進めたところで「なんか…ぬるくない…?」と思うに至る。

味はけっこう好きだけど、温度で評価は少し変わってしまったというお話である。たぶんあれで熱々だったらリピート確定だったなあと。

と、思ったのことからの冒頭のくだりである。以前の記事でも、会社で食べさせてもらった冷めてしまっている高級仕出し弁当よりも出来立ての熱々オリジン弁当のほうが好きと語ったことがあるが、自分でも思っているよりもそのあたりシビアなのかもしれないと思った次第である。

この辺り、世間の認識ってどうなんだろう。ちなみに妻はそこまで食事の温度を気にする方ではないようだ。なので観測数=2で意見としては五分五分である。

あまり出来立てとか温度とかにこだわらないとなると、オリジン弁当ですでに作っておいてあるお弁当を買って行ったりするということなんだろうか。せっかくオリジンまで行ったのに出来立て弁当を買わないという選択肢があるとは。価値観はひとそれぞれですな。

ところで、ぬるい油そばの話で今回のことを考えることになったわけだけど、そもそも油そばってそんなに熱々で提供されるものだっただろうか。ふだんそんなに油そばを食べないからそもそもあのくらいの温度感で提供されるのが普通だとしたらほぼクレーマーである。

ずっと前にコンビニでバイトしていた時にレジをしていた際、中年男性(現場作業員風)から惣菜パンを温めることを求められ自分なりの適温で温めてお渡ししたところ、一度退店したにも関わらずわざわざ僕のとことに戻ってきて「こんなぬるいもん食えるわけねえだろうっ!!」と言われたときくらいのクレームぶりである。お前さんの適温知らんがな。

まあそういうことですよね。いかんいかん、まだまだ視野が狭いので見聞を広めて研鑽を重ねねば。

全然脈絡ないけど、今日は大好きオリジン弁当で調達したわけなんですが、僕の直前に入店したご老人が入店後、開口一番に「小ライスひとつ!」と言っていたのが非常によかったです。

おしまいケル。

この文脈で昨日行ったお店の写真載せるとディスってるみたくなっちゃうので全然関係お店の油そばの写真。熱々であったかは不鮮明。