普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

いらんこと考えていたほうが人生豊かかも

3連休明けの月曜日、かと思いきや実はまだお休み中。今日、明日と休みをとって全部で5連休となっている。

特に用事があって休みをとっているわけではなく、妻の指令で家族のゆっくり時間を育もうじゃないかということからこの休みである。たまにはこういうのも良いですよね。

まあしかし、こうも簡単に休みが取れる環境というのは本当にありがたいもので、世間に蔓延ると言われるブラック企業なんかの話を聞くと違う世界のおとぎ話のようですらある。自分がその環境に身を置くことになっていたとしてもなんら不思議はないというのに。

こういう自分の置かれている立場というものをふと考えて、たまにありがたみを噛み締めるというのも大事だなと思う。そうすることによっていまの立場をより大事にできるような気がするのだ。

同じような話でふだん何も考えずに当たり前のように利用している製品、サービスを「これすごくない?」と急にすごいものと感じる瞬間があり静かに興奮したりしている。

例えばキャベツ太郎が30円で買えてしまうこと、飛行機が鉄の塊であるのに空を飛ぶこと、血液透析ってやってることすごいけど発想、原始的じゃない?、インターネットってそもそもなに?などだ。

キャベツ太郎の謎の自分語り

興奮はしていつつもその興奮はかなり局所的なものであると自分でも気づいてはいるので吹聴することなく妻のみに伝え、肯定でも否定でもない返事をもらってその興奮をふたたび日常に溶かしていく。

基本的にいらんことを考えている時間が多いと思うけど、そんな時間こそが人生を豊かにする時間なのではないかなとけっこう本気で考えているのでひとには勧めないまでにしても自分の中の不毛時間は大切にしていきたい所存。

直近で考えていたのはかつて人気を博したゲーム、「ファイナルファイト」について。アメリカを舞台としたバイオレンスアクション的なゲームだけど、あれってよく考えてみたらめちゃくちゃ偏見に満ちたアメリカ観をもって話が展開されていると思う。

回復アイテムが骨付き肉だったりハンバーガーだったりして、アメリカ人はハンバーガー食わしときゃ元気になるだろ的なものを感じる。他にも治安の悪い地下鉄があってそれを抜けた先に地下格闘技のリングがあり、日本の兜をかぶったアメリカンフットボールっぽい格好のマッチョと闘ったりする。ちなみにそのマッチョは両手に刀を持った二刀流であり、なんか色々数え役満感がある。こどもの頃にこれらを見て「ア…アメリカってすげえ!!」と素直に興奮していたが、実際そんなわけはない。

かつて外国の方々が日本を表現するときにゲイシャ、スモウ、スシ、ニンジャを用いていたことと似たようなものがある。でもその”間違った日本”の感じ、僕はけっこう好きだったりする。それをこれ以上ないくらいにブラッシュアップされた世界観がサイバーパンクなのだろう。サイバーパンクかっこよき。

こういった間違ったアメリカ観を好むアメリカ人もいるものなんだろうか。そういうひとの話も聞いてみたいな。

余計なことを考えるのが人生豊かにするとか言ってみたけどさすがに内容が散らかりすぎてしまったので今日はこのへんで。残りの休み、まったり過ごしやす。