普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

じ、事件じゃないですよね…?

普段、ありがたいことに事件めいたものに遭遇することもなく、日常の大したことない出来事を大げさに騒ぎ立てては本ブログに綴っているけれども、今日はちょっとだけ物騒かもしれない現場にでくわしてしまった。

自宅での仕事を終え、透析クリニックに向かう途中の交差点を通り過ぎる際、タクシーを見かけた。当然、タクシーならどれほどだって存在するわけだけれど、そのタクシーはいつも見かけるタクシーと様子が異なっていた。

「空車」とか「支払」とか点灯するあの表示板が見慣れない表示になっていたのだ。具体的にいうと「SOS」となっていた。

え…?

3度見はした。何度見てもSOSだ。よくよく見ると車上部の社名とか表示されているあれ(行灯というらしい)も赤と白で点滅している。

けど…こりゃどういうことだいと事態を飲み込めないままその場に立ち尽くしてしまい、ゆっくりと交差点を曲がっていくタクシーを見送ることしかできなかった。

こ…これは事件なんでしょうか…?

見える範囲で車内も当然みたが、めちゃくちゃ平熱の感じで運転している運転手さんと後部座席にお客さんが乗っていることしか確認できなかった。後部座席のお客さんが強いていうならちょっと強面であったと言えなくもないかもしれない。もっというならパンチパーマっぽい髪型してた…?ような気がする。けどそれもSOS補正でそう見えるだけかもしれないし…いずれにせよ介入するにはちょっと決め手にかける光景だったように思う。SOS以外は。

その後、もやもやするのでネットで調べてみたところ、SOS表示を見かけたら通報するべしという検索結果に辿り着いた。ただ、間違えてSOS表示を出してしまっていることもなきにしもあらずということらしく、僕の見かけたあれはそちらなんじゃないかと思える。だって運転手さん、休日のお父さんみたいな顔で運転していたもの。あれが注意を逸らすための何食わぬ顔であったのだとしたら本当に事件なんじゃないかと思ってしまってドキドキする。

どうだったんだろう、実際のところ。現代はSOS表示を出すと管理センターみたいなところにその旨が伝わるらしいので、僕以外の誰にも気づかれないまま大事になるということだけはなさそうだけれども。

今のところ、タクシーの事件を検索しても特に引っかからない。見かけてしまった以上無関係でしたと言い捨てることもできないので何事もおきてませんようにとただただ祈るしかない。というかそのあたりのこと詳しい誰かおられましたら今回みたいなときどのように対応したらよかったのか教えてください。まじで。