灼熱。他になんと表現してよいかわからない。表現方法が他にあるのだとしても語彙力を失うほどには暑い。強いて言うならもう「辛い」とかしか言えないんじゃないかと思ってしまう。でも少しこの暑さにテンションは上がっていたりもする。当然クーラーありきではあるのだけど。
部屋を適温にして過ごし、外に出た時に暑いのと寒いのではどちらがテンションがあがるかということで言えば暑い方だと思うのだ。
「さンむっ…!」
より
「あっつー!!」
なんじゃないかなって。テンションが上がるか上がらないかの二元論、暑いか寒いかの2択しかない世界線でお考えいただきたい。
そんな中、昨日は過去にライブハウスで働いていたときの仕事仲間と会ってきた。子のお披露目がメインではあるけれど、みんな酒豪と言えるほどには酒飲みなのでそちらについてもばっちりだった。
家から会場に向かう際、当初は徒歩で向かう予定だったが、冒頭の通り暑さが限界を迎えており子を外気にそれなりの時間触れさせることはぬるいお湯で煮るに等しいのでタクシーを利用することとした。
最近はタクシー配車アプリでいとも簡単に自宅付近にタクシーを手配できるので移動に関してのストレスは以前よりだいぶ感じなくなっていると思う。昨日もいつものようにタクシーを手配しようとアプリで付近のタクシーに呼びかけてもらったのだけど、一向にタクシーがつかまらなかった。
結局追加料金を払って優先的に車を手配できるサービスを利用しことなきを得た。最近わりとこういうことが多くて、追加料金を発生させるためにわざと最初の段階でスムーズに手配してないのではと邪推してしまったが、事実はそうではないと移動の車内の運転手さんの話で知ることとなる。
昨日の殺人的暑さで誰もが徒歩移動を拒み、タクシーが大繁盛しすぎて車が全然あいていなかったということらしかったのだ。とにかく無線だのアプリだのでひっきりなしに呼びつけられまくっていたらしい。
なるほど、そういうこともあるのかと膝を打った。まあ確かに昨日の状況であれば5分以上歩きたくない。実際僕らだってその中の一部なわけで、みんな考えることは一緒だったということだな。雨の日は車が捕まらなくてもまあそりゃそうでしょうね、と思っていたけど、天気が良くても状況次第では車が空かないということがあるのだなとひとつ賢くなったのでした。
そんないきさつもあり少し遅刻をするもやっと会場に到着。先に到着していたかつての同僚と久しぶりの再会となった。かなり久しぶりなんだけど、会ったらすぐにふつうに打ち解け、近況を報告するなどした。
会ったのは全員女性で今は母となっているひとたち。ライブハウス時代は到底そのような未来が見えなかったけれども、いざ母となるとこれ以上ないくらいにきちんとした母親になるのだから人生若いときの無茶はしとくもんだよなと思う。
全員職場での寝泊まり経験があり、床に転がって寝たりした経験があるわけだけど、寒さ対策のために「PA卓のところで寝たよね〜」などと軽口を叩くと「ステージ上、ドラムセットの後ろがあったかかったよ!」とその後の人生どこにも通用しないようなハウトゥが飛び出したりした。
会のメンバーは子育ての先輩なのでそのエピソードを聞いたりもした。その中でインパクトがあったのが2児の母であるひとのエピソード。
下の子が生まれ、そのおむつ替えをしている最中に上の子(2歳)がお尻拭きを遠投。母はお尻拭きをとってきてほしい旨を長男に伝えるがそれは叶わず。仕方ないから自分でお尻拭きを取りに行ったところ、その隙に赤子は処理前のうんちをふんだんに背中に残したまま寝返り放題しねりねり。
地獄…
こども1人でも大変なのだから2人ともなればそれは大変だよなとなんとなく理解しているつもりではあったが実際のエピソードを聞くと顔がチベットスナギツネになる。
最近は上の子も大きくなり、一番の親孝行は母に自由な時間を過ごさせてあげることなのだと気を吐いているということなので今後の人生穏やかに過ごせると良いですよねと目を細めた次第である。
結局けっこうな長尺で飲んでしまい、さすがに飽きてきたのかふだん外で声を発しない我らが子も何かしらの意思表示をし始めたので店を後にすることとした。でもあんだけの時間過ごしたのにまだ全然いけたな。
これから盛夏というわけだし、何かイベントでも企画してみようかな。昨日のメンバーとライブハウスで一緒だったときにはしょっちゅう何かしらの口実で飲んでいた。こんなことを思うのも久しぶりで、それもかつての同僚と会ったからだろうな。楽しいことは自分で用意できるようにしよう。
今週のお題「やったことがあるアルバイト」