普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

30万円に素直にはしゃげないことへの一抹の寂しさ

はてなブログ今週のお題「30万円あったら」を見て真っ先に思い浮かべたのがバンド活動をしていた頃に愛機として利用していたアンプだ。

だいたい30万円くらいだったと思う。当時の僕には当面の人生を左右する額の商品だった。「30万円あったらどうする?」って聞かれたら普段の生活も成り立っているかどうか危ういのに食い気味に「アンプだよ!アンプ以外あり得ないでしょうよ!」と答えただろうなと思って。

当然30万円を一括で払える懐事情であったわけもなく、貧乏バンドマンらしくローンで購入した。そのローンすら危うい時期があって本当にどうやって生きてたんだろうなとは思うけどつらかったとかそういう思い出は不思議とない。まあ戻りたいかって言われたら微妙なところではあるけれども。

そのような経緯もあるのでバンドを卒業してだいぶ経つけれどもいまだに手放せないでいる。でかいし重いし邪魔の権化みたいな存在であるのは違いないのだけど、人生の大事な時期をともに過ごした相棒ですし…ということで妻にはお目こぼしをいただいている。とはいえ居住スペース内に居座ることは許されず倉庫で隠居生活してもらっているわけですが…

と、まあこれは過去の僕に30万円を与えたらの話で、今は今でその額があれば欲しいものはある。バンド時代と違って絶対に欲しい!という確固たる意志があるかというともじもじしてしまうが、生活のこととか全然気にしないでポンとつかっていい30万円があれば絶対買っちゃうようね、というものである。

というかそもそも30万円というのもリアルに生活していたら半端な額に思えちゃうなと。買い物で使うなら高額だけど、生活費に充てたら秒で消える額だし。そもそも前述のアンプとか必要ないひとからしたら「そんなもの」に30万円という話になってしまうだろうと思うしそれも仕方ないと思う。

でも家電に30万円ということになったら理解できるかもという層は増えるだろう。テレビとかであれば4Kのテレビとか買えちゃうだろうし、冷蔵庫なら食べ物の賞味期限が伸びるかもしれない。炊飯器に至っては炊飯器内にで米が生成されることだってなくはないかもしれない。だって30万円もするんだからね!といったように家電の30万円は絶対的な額なのだ。

そうかい、それならお前さんの欲しいものは家電なのかい?と言われると家電じゃないんですけどね。すんません、30万円の価値について世間様におもねってみたかったんす。

じゃあなんなの、いい加減もじもじせずに言ってごらんとそろそろ言ってもらえると思うので発表しますと…

 

Bluetoothの高級スピーカーなんですね〜。

ええ、そうでしょう。そうでしょうとも。必要ない寄りに全振りしたいらない判定でしょうね、大半のひとは。

ただ、こういう高級オーディオって憧れてしまうんですよ。アンプ買ってた頃と嗜好が変わってないかもしれない。しかもその値段出すか?という価格帯だからこそ余計に気になるわけで。それなりの値段のワイヤレススピーカーもあるにはあるのだけど、音質的にがっかりしてしまいそうなんですよね。音質に対してあまり耳が良いほうではないけど、納得するレベルの音質は欲しい。そうなると良いものに目を向けてしまうのは仕方ない話じゃないですか。理解されないだろうなと思いながら書いてるものだから文体変わってしまったよ。

まあ、あくまでも頭を空っぽにして使える30万円があればと言う話で、きちんと生活に照準をあてて購入するなら3万円だってそう出せるジャンルの商品ではないけど。

これとかスピーカーなん?って見た目していて4万円しますから。

あれこれ言ったけど結論。「30万円あったら」の僕なりの答えは「手に入れ方による」でした。つまらん大人の回答だ〜。

こういうのほんと嫌なのでワイヤレスにしたい。できれば電源も(念の為、フリー素材でうちじゃないです)