普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

尊い汗など皆無 無稽の放課後

僕の通った中学、高校は部活に必ず所属しなければならなかった。そういうルールがなければたぶん僕は無所属だっただろう。毎日爆速で帰宅していたと思う。だがしかし、無理やりにでも所属させられていたので今週のお題「わたし○○部でした」に参加することができるというものだ。

そうは言ってみたものの、所属しなくてよければ所属しない気満々だったので当然その志は低い。どれだけ活動内容が薄いものかを重視した。そういった観点から中学のときは科学部に入部したんだったと思う。

が、活動内容が何であったかまったく思い出せない。半年くらいしか通っていない中学の部活だったとはいえ、初日に1回科学室に行った記憶しかない。そのときも部員は1年しかおらず、そのうえ人数も僕を入れて4人ほど。そのうち2人が互いをののしりあい科学室の中を追いかけ回し合うという不毛極まりない時間を過ごしただけだった。科学のかの字もないどころか部活として成り立っていない。なんだったんだあの時間。そして本当はどんな活動をする部活だったんだ。科学というくらいだから薬品で何かを燃やしたり溶かしたりする予定だったんだろうか。あのメンツでそんなことしたら確実に事故が起こったことだろう。学校の淀みが確かにそこにあった。

中学は結局その後病院付きの学校に転校し、その学校は確か部活がなかったと思うのでのんべんだらりと中学生活を過ごした。ただ、その頃ギターをはじめたので強いて言うなら放課後はギターに一生懸命だったかもしれない。

そして高校。やはり強制的に部活に所属しなければならないというので仕方なく部活を選ぶ。前述の通りこの時にはもうギターをはじめたいたので軽音部があれば喜んで入部したのだろうけど、入学した高校には軽音部がなかった。ないなら作ったるわいとやる気を起こしたら「承認されるのに3年かかるからできるのは君が卒業した後だよ」と言われごっそりとやる気を削がれる。今思えば適当にあしらわれただけだったかもしれないので意地で部活を作りあげたらよかった。後進のためにも。

軽音部については秒速で諦めることとなったので存在する部活から選ぶしかない。ぎりぎり音楽繋がりということで軽はずみな気持ちで吹奏楽部に入部することとした。

が、1日で逃げた。

僕以外が全員女子だったことにおそれをなしてしまったことと、僕はコントラバスかドラムをやりたかったのに有無を言わさずトランペットを渡されたためだ。今考えてみれば女子だらけなんて最高だしトランペットだって吹けたらめちゃくちゃかっこいい。そのときは思春期で色々こじらせていたよなと遠い目になってしまう。

吹奏楽部からは逃走したが、学校のルールとしてはどこかしらの部活に所属しなければいけない。もうこうなってくると変にやる気のありそうなところはダメだ。とにかく存在意義すら危うそうな部活に所属すべきだと考えていた。

こうしてたどり着いたのが英語部であった。平日の活動は一切なし。通っていた高校は土曜日に2コマ強制的に部活動をさせられるという心の底から憎むべき制度があったので週末の2時間程度のみの活動であった。ただ、そのときも顧問のおすすめの感動系の映画を字幕ありで視聴するというゆるゆるタイムだったので実質活動らしい活動は皆無であった。今自分で書いてて思ったけど高校時代、土曜に学校あったんだな。時代〜。あと土曜は半日しか授業がないのでお昼時に帰宅すると焼きそばかそうめんかインスタントラーメンを食べていた記憶しかないんだけどみなさんもそんなもんでしょうかね。

ここで改めてお題を確認。「わたし○○部でした」に対するアンサーと行こう。空欄を埋めるとこうなる。

わたし英語部(ほぼ無所属)でした!

これはお題に参加する権利なかったかもしれない。尊い汗などかかれた皆様方におかれましてはその思い出、大切になさってください。その汗はもはや聖水とかポーションとかその類のものです。

トランペット吹いてたんだと思うけどかわいそうなめにあってしまったひと