普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

インターネットサクリファイス

現在の家に引っ越してぼぼ2ヶ月。やっとネット環境が整備された。他のインフラと違ってインターネットというのは「引っ越しました、はい変更」とはいかないのだということを今回思い知った。

整備の費用は我が家持ちだ。そして僕らが退去した場合、今後この物件に住まうひとは今般工事を行い整備された環境を利用することになる。なぜうちが払わねばならんのかと一瞬思ってしまうところだが、お金さえ払えば賃貸物件に手を加えてよいというのだから考えようによっては楽な話だ。工事禁止って言われてしまうよりずいぶんとマシな措置である。世の中考えようですわな。

ここで費用を出し渋ってネット環境がどの入居者でも整備されないという悪循環とならないよう負のスパイラルを断ち切ったというわけだ。そう、これは英雄譚なのである。インターネットサクリファイス的なね。意味わからんけど。

このシチュエーションで思い出すのが高校の頃の話。入学当初、僕は軽音部に入りたかった。しかし軽音部は存在しない。同様にサッカー部も存在しなかった。軽音部はともかく、サッカー部が存在しないってわりと珍しいような気がする。その分指導の熱量を野球に全振りしてたみたいだけど。そういうとこがほんとに合わないなーと思ってたんですよ。

と、まあそんなことは置いておいて。

そこで僕らが何を考えたかと言えば、部活の立ち上げ申請である。ないなら作ればよい。至極自然な思考だ。ただ、この誰でも思いつくであろう極めてシンプルな思考、行動にたどり着いていた先達はやまほどいたはずである。サッカー部だって軽音部だってあったら入っちゃう系部活のレジェンドクラスの部活であろう。

なのになぜなかったのか。その理由は立ち上げの条件にあったようだった。部活の立ち上げにはなんだか理由はよくわからないけれども、3年ほどの時間を要するらしく、1年の入学したてで部活の立ち上げ申請をしても、決裁がおりるのは申請者が卒業したころであるらしかった。伝聞系なのは元気の良い熱量のあるサッカー部希望の伊藤くんが確認してくれたからだ。僕は日向ぼっこでもしてたんだと思う。

ひとから得た情報をそのまま鵜呑みにし、自分が所属できないならそんなもん作る意味ないじゃないかと驚くほど短絡的に部活立ち上げを諦めたのだった。志の低さに若さを感じる。しかもよくない方向の若さ。おそらく皆さんこの3年の壁にぶつかって部活立ち上げにはいたらなかったのだろう。

今回のインターネット環境整備の件はこういった自分に得が少ないのならわしゃやらんよという狭量な判断せず、道を作っていこうじゃないか!いや、作らせていただこうじゃないかの精神で施した次第である。まあ工事が終わればネットは普通に使えるし、お金で解決しちゃってるのでハードルはだいぶ下がっているけれども。とにかく「自分にとっておいしくないからやらない」からは卒業と相成ったということでめでたしめでたしですな。

ちなみに、心を折られて軽音部立ち上げには至らなかったものの、音楽系の部活に入りたいという気持ちは捨てきれなかったため、既存の吹奏楽部に入部した。そこでは部員が僕以外全員女子で(30人くらいはいる)、有無を言わさずトランペットを渡されたことから1日で逃げた。リズム隊やりたかったんす。あくまでも当時の話なのでトランペットについては今とてもかっこよい楽器だと認識しておりますのでご検察いただき石とか投げないようお願い申し上げます。

その後、逃げ延びた先は英語部。土曜の午前(僕が高校の頃は土曜も授業があった。そして部活が授業に強制的に割り当てられていた)だけ字幕付きの感動系有名映画を鑑賞するというぐだっぐだの部活ライフを卒業まで満喫したのだった。

 

今日は特に載せる写真もないので高校時代から変わらないかつて見た空的な写真でもご覧ください。

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