普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

今年初だしの「寒い」出ちゃいました

寒い…

今日はもう寒いと言ってよい気温だ。いよいよこの時期がやってきた。寒さを憎むものとして、これからの数ヶ月いつも心に憎しみを抱えたまま過ごさねばならない。

今日は在宅勤務であったので当然家の中で過ごしたわけなのだけど、家の中なのに寒いというハートブレイクシチュエーションを味わった。思わず「暖房…」とエアコンのリモコンに手が伸びそうになったがこんな時期から甘えた環境を作り出してしまったら冬を越せるはずもないので上着を羽織ることとした。それですら時期としては早い。ような気がするのだけど、10月のこの時期ってこんなものだったかな。いや、時期じゃない。寒さが悪であるという真実がだけがそこに横たわっているのみだ。

ただでさえ寒さでモチベーションが下がっているのにお昼過ぎにいきなりweb会議に呼び出されより一層気持ちを沈めることとなる。僕が参加する意味がほぼない、というか完全に井戸端スタイルの会議でこれといって発言する必要も意義もなかったため画面の前で1時間以上地蔵となった。優しいおじいさんが通りかかったら笠かぶせられちゃうところだぞ。ちなみに笠地蔵では話のスジ次第ではおじいさんのふんどしをかぶせるバージョンもあるらしい。勘弁願いたい優しさである。お地蔵様って言えば地蔵菩薩な訳で、その菩薩に生脱ぎふんどしって相当に趣味性に振り切った行動だ。怒られないんですか、それは。

突然の寒さに心がついていけておらず、なんだかネガティブなことばかり言ってしまうのはよくないな。まだ秋だ、ちょっと汗ばむチャンスが残されている。それを心の拠り所に機嫌良くやっていこうと思う。そうだ、今年最後に汗ばんだ日を記録して汗ばみ記念日2022としよう。汗ばみ記念日とか響きが最悪だが僕にとってはメモリアルな1日となるだろう。怒られそうだから妻には言わないけど。

こんなに寒さを憎むようになった僕でもその昔は「暑いくらいなら寒い方がマシだよね」などと元気いっぱいな発言をしていた。暑いと限界まで服を脱いでも暑いが、寒ければいくらでも着込めば良いではないかという言い分である。もしこの記事を読んでくれている若者がいるのだとしたら言っておこう。

年齢を重ねるといくら着込んでも身体の芯から寒いんだぞ…!!

と。

普段から自分がおじさんである自覚はあるけれども、この点においてはもう正真正銘おじいちゃんであることを認めるしかない。体内のなんかの調節器官が人生半ばにして早々に店仕舞いしてしまっているのだ。たぶんそういうの売ってたら買っちゃう。寒さに耐えうる身体に人体改造するなんて未来っぽさのかけらもない話だけど、そういうしみったれた感じの未来というのもありなんじゃないだろうか。

今から冬本番が来るのが不安で仕方ないけれど強い心を持って日々を過ごしていこうと思う。

夏空か寒空かで希望と絶望を別つものがある