普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

カフェという言葉に対して斜にかまえてしまう

今日はそこそこ暑い日であったけど、最近は暑さもすっかり落ち着いてきた。夏も終わるのだなとセンチメンタルな気持ちにすらなっている。ちなみに去年の今の時期の自分の記事を確認したところ、9月に入った瞬間夏が終わったことを嘆いていた。それに比べると今年の夏はフェイドアウト気味に終わっているので情緒面では安定しているといえる。

暑さは落ち着いてきているのだけど、盛夏の頃より外に出ていないような気がする。今の方が圧倒的に散歩などに向いている気候になったというのにだ。自分なりに理由を考えてみたところ、夏を取りこぼしたくなくて多少躍起になって外に出ていたという線はありえるなと感じる。夏に対して貧乏性なのだ。

しかし考えてみてほしい。夏で「暑い」と感じる時期は1年のうちでほんのわずかだ。今年は多少前倒しで「暑い」が始まったが、通常7月〜9月中旬ころまでである。1年のうちのこの貴重な時期をなんとしても満喫したい。そういった思いから酷暑の中外に飛び出し水の妖精よろしくじゃぶじゃぶと汗をかいてごりごりに体力を削られ帰宅するのである。

夏が好きで歩み寄っていたつもりだが、こうして文章にしてみると辛さしか味わっていないように見えるかもしれないけれどもこういうのってのは心意気の問題なので深く考えてはいけない。

夏本番も終わり意地でも外に出てやろうという時期も過ぎ去ったが、週末は外出をしてみた。久々の喫茶店への訪問だ。喫茶店というよりはカフェなのだろうけど僕の気持ちの問題で「カフェ」という言葉にどうしても斜に構えてしまうところがあるのであえて喫茶店と呼ぶことにする。このこじらせ、たぶん一生なおらなそうだ。

さて訪れた喫茶店。とにかくご飯が食べたかった。なんだか面倒臭くてご飯を夕方近くまで食べていなかったのだ。いわゆるカフェメシ的なものをオーダーしてやろうという気満々で鼻息荒くライスプレートをオーダー。

ポークトマトソース煮込み

京都風に言えば"豚肉をトマトと一緒に炊いたん"である。家でもこの手のものは作ったりするけど、似たような料理でもひとが作ったものって味に意外性があるので頼んでみるものだなと思った。おいしかったです。

そして妻の頼んだものはこれ。

プルドポークサンド的なもの

プルドポークってなんだろうなと思ったが、コンビーフ的なもののようだ。おそらく自家製だろうけど、こういうの作れるのっていいなと思う。しっかりしているというかなんというか。だいぶ前に知人が自家製コンビーフを作っていて、めっぽう美味しかったので自分でも作りたいなと心の片隅でずっと思い続けているがまったく手がつけられていない。じっくりとか腰を据えてとかそういう行動が本当に苦手なのでかなり気合を入れないとこの手のものは取り掛かれなそうだ。そう、しっかりしていないのですな、僕は。あと、パンがよかった。「パンがよかった」という言い回し、知性を感じないが「パンがよかった」のでそうとしか言えない。あるじゃないですか、そういうとき。

食べ物はきちんと美味しくて満足だったのに加え、妻の頼んだレモンスカッシュの提供スタイルがかわいかった。

レモンシロップは自家製

こういったかわいさをスっと差し出すことができるのもいわゆるセンスなのだろうなと思う。僕には一生かかっても捻り出せそうにない。喫茶店に行くことで一生でなし得ないことに気づきすぎた。第3の目開くな、これは。

ちなみにお店の名前はモンドパーラーというお店だ。最寄駅が急行駅の一つ前という付近に住んでいるひと以外あんまりこないんじゃないかなというロケーションではあるけれど、長いこと営業しているようなので地元の方々から愛されているのだろう。そういうお店を営むって憧れる。

以前は立派に趣味といえるほどに喫茶店巡りをしていたけど最近めっきりだ。色々最近落ち着いているように思うし遠征しての喫茶店訪問なんてのも良いかもしれない。

皆さまにおかれましてもよき喫茶ライフを☕️

ちゃっかりワインは飲む