普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

お酒との距離感を調整した結果、水で割ってみるという着地点に到達

ここ最近飲酒事情が芳しくなかったが、勝利の兆しが見えて来た。文化的にお酒を飲むことができている。

ウイスキーを水で割って飲んでみたのだ。

え?今さら何言ってんの?と思うかもしれない。僕も何も事情を知らなければこのひとは知恵という概念のない世界線でお育ちのひとなのかなと思うかもしれない。しかしながら今までウイスキーストレートに挑み続けていたのには事情がある。折に触れてお伝えしているように僕が透析患者であることに起因する。透析患者は尿が出ない。尿が出ないということは水分摂取を制限する必要がある。ということは割り物のお酒は控えるべき。じゃあ割らないで飲めばいいじゃない!←ナイスアイデア\\\\٩( 'ω' )و //// だったのである。

途中、若干知能が低くなった箇所があるのは否めないがそういった経緯でウイスキーをストレートで飲んでいたというわけだ。しかし加齢によるものだと思われるアルコールとの対戦連敗記録を叩き出すこととなり、飲酒翌日のあらゆる不調に頭を抱えることとなっていた。具体的には食欲不振、取れない眠気、寝る前の記憶がないなど。

あわや現役引退かと今後の飲酒生活が危ぶまれたところで天啓が。

ウイスキーにはトワイスアップという飲み方がある!

割りものはダメなのではと思ってしまうところではあるが、トワイスアップは注がれたウイスキーと同量の水を注ぐ飲み方だ。シングルで飲んで30mlで飲むところにもう30ml水を注ぐだけ。それで数杯飲む事になったとしても、いくら透析患者でもそのくらいの水分は許容できる。そしてアルコール度数で見ても焼酎をストレートで飲むくらいの度数は保持しており、ウイスキーの風味はストレートで飲む時よりも感じる事ができる。いいことばかりではないか。

こうしてトワイスアップ作戦に身を投じたところ、大勝利をおさめたというわけである。次の日の食欲は問題なく、不自然なまでの眠さもない。ただ、寝る前の記憶に関してはどうにも曖昧なものがある。そこに関してはどうにもならないものなのかと思われたが、お酒を飲んでない日でも寝る前の記憶が曖昧だったりするので、もしかしたら眠いと記憶がぼんやりしがちな質なのかもしれない。そこにお酒でブースターがかかってしまっているのは間違いないのだろうけれども。どうにかならないものだろうか、これ。

それにしても、お酒を断つという方向性ではなく、なんとか飲み続けられるように軌道修正するあたり、なんともダメな香りがただよってしまうところではあるが、それでこそ限界酒飲みと言える部分もあるだろう。結局、お酒を楽しく体に無理なく飲むことができればそれでよいという話なのだ。

みなさまにおかれましても濃いお酒はいったん割ってみることで活路を見出してくださいますようお願い申し上げます。

特撮シリーズの怪人みたいな名前のお酒。スモーキージョー。