普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

お酒を飲み続ける理由を10個考えるなんて、さてはお前必死だな

はてなブログ10周年特別お題「私が◯◯にハマる10の理由

こういうのというのはアイドルだったり推しバンドだったりとか、わりかしキラキラしたものを連想しがちであるとは思うのだけど、そういう煌めきに満ちた路線は光の当たる界隈の方々にお任せするとして、僕は四十路を突き進むものとして泥臭くいこうじゃないか。

テーマはお酒だ。ウイスキーとか、スコッチとか具体性のあるテーマということではなく、ざっくりとお酒ということにする。

なのでお題に当てはめると「私がお酒にハマる10の理由」となる。人生踏み外してる感のある響きとなるが、まあそんなにネガティブなことばかりでもないので聞いていきたまえよ。

ではさっそくいってみましょうか。

 

1.【多幸感に包まれる】

ふだんからそんなにくよくよとしている方でもないのだが、お酒を飲むととにかく上機嫌になる。本人からしてみると湧きおこってくる感情を発散していきたいのだけど、シラフの妻からするとそれが鬱陶しいと感じることもあるらしく、有り体に言えば面倒な酔っ払いの入門編みたいな人間が出来上がる。合法的に脳内にお花畑が整備されるのでこれはハマる項目のひとつとして当然あがるものである。

 

2.【コミュニケーションが多少円滑になる】

あくまでも多少である。根が人見知りであるため少し酒を入れたくらいではもじもじおじさんであることは変わらない。そこでもう少し酒をあおると「なんか色々どうでもよくなってくる」フェイズに突入する。そうすると適当なことしか喋らなくなるので話せている雰囲気は出てくるのだ。それを円滑なコミュニケーションというのかは謎。

 

3.【酒の肴は好みの味付けのものが多い】

飲むお酒の種類にもよるが、脂、塩分はふだん食事のおかずにしているものよりもピーキーに仕上がっているおつまみは多い。それ単品で食べるとすぐに食べ疲れてしまうが、酒のつまみはちびちび食べるのが塩梅がよい。量より質みたいなところも僕の嗜好にあてはまる。などと言っておきながら韓国海苔クリームチーズ(kiri)といも焼酎を同時に口に含んだときのマリアージュを超えるものは出てきていないのでなんでもいいのかもしれない。

ただ、スコッチのおつまみとしてカレーは合わない。

 

4.【飲みに行くという口実で新規店舗を開拓しやすい】

今の世の中なかなかどこでもというわけにはいかないのだけど、ふだん入らないだろうなという世界のいろいろな国の料理を提供するお店にも酒が飲めるという理由だけで入店のハードルが下がる。あとはそういったお店には他のお店では提供されないようなメニューに対して相性の良いお酒を置いてある可能性が高く、新たな出会いによる経験値を得られる。しかし不思議とレベルアップをしたという実感がわかないのが問題だ。

 

5.【なんだかんだと言って味が好き】

お酒である以上、大なり小なりアルコール臭い。その中でも薬品くささ、アルコールっぽさが強いものが好みである。食べものも人間も癖が強い方が好みである体質でよかった。

日本酒などで上等なものになってくるとフルーティでお酒っぽさがまったくないものなどもあるが、ああいったものは僕にはどうしても物足りない。あれならプラッシー飲んでも一緒だ。日本酒に対して全方位的にバカ舌なのである。

正露丸みたいな匂いのするスコッチや、身体の良さのために味を捨てたみたいな独特の香りのするジンのほうが好きというのはある意味では幸せであるのかもしれない。

 

6.【バーとかいけたらよくないですか?】

もう20年以上お酒を飲んでいるわけだけれども、バーらしいバーで飲んだのは片手でおさまる程度だ。その理由は明白で、飲み方がだらしないのである。それによって自分の懐具合と飲みたい量のバランスがとれていない。

トワイスアップのスコッチをゆったりと楽しむことができるようになったときにバーへとかちこんで行こうかと思う。おいしいとね、ウーロンハイくらいの感じで飲んじゃうあたり、向き合い方を間違えているとしか言いようがない。

 

7.【なんかこう、憧れみたいなものがある】

正確には「あった」かもしれない、子供の頃、大人たちが楽しそうにお酒を飲むのを見ていつか自分もああいう楽しいひとときを過ごしたいと思ったものだ。そういった類の憧れである。実際のところ楽しいことは楽しいけれども楽しすぎると次の日地獄を見るということを知ったわけだが。しかも知ってるくせに繰り返しちゃったりするのだけれどもねえ。

 

8.【コミュニケーションツールとして】

やや2.とかぶるが、要は仲良くなりたいひとを誘うときの「飲みにいきましょうよ!」が便利という話である。昨今はひとによって飲み会自体を好ましくないと感じるひともいるのではあるけれども。コロナ禍でそれも気楽にできてないし、考えてもみればコロナ以降新しい人脈ってほとんど増えてないかもしれない。それだけひととのコミュニケーションをお酒に依存していたということか。恐ろしい話である。でもそれそれ、これはこれ。気になるひととは一杯酌み交わしたいものなのだ。

 

9.【昼間に外で飲むビールがうまい】

スポーツしてるのと同義。すかっとさわやかすぎる。ただし夏に限る。

 

10.【ダメでいたいのかもしれない】

もともとバンド活動をしていた身として放埒に酒をあおるというのは豪快でありながらもどこかダメなひとっぽさがある。それでも、そういったダメなひとだけどステージではきっちりかっこいいみたいなひとになりたかったのかもしれない。大人を見てお酒に憧れていたのとは違う種類の感情だ。バンドをやめてお酒だけが残ったので「かっこいい」がなくなりなんかダメっぽい感じだけが残っているんじゃないかということがふわっと目の前に出てきたが、残りの人生涙がとまらないことになるので見えてないことにする。断じて見えてない。

 

こんなところだろうか。

当ブログでは今までに何度もお酒によってもたらされた後悔というものを綴っている(全部自分のせいなのだけど)が、上記の理由からハマり続けてやめられないというか、やめたくはないのだ。なんだかんだいってお酒にまつわる出来事というのは楽しいからというのが一番の理由なのかもしれない。って理由ひとつになっちゃったけど。でも好きなことって掘り下げたら結局そういうことになっていくものでございましょう。

 

お酒好きの方々におかれましては打ちのめされない程度によき飲酒ライフを。

 

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もうひとつおまけにたぶんノンアルコールカクテルだったと思われる失敗写真。素材は綺麗なのです。

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