普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

ミックスナッツをほどこす者とほどこされる者

昨日は出社日。前々から健康診断(というか胃カメラ)が嫌すぎるという胸の内を職場の方々に吐露していたので出社一番「どうでした?健康診断」と聞かれる。持てる語彙力の全てを駆使しひどいめにあったのだと訴えかけたが「へー」くらいのリアクションであった。

そう答えたのは今年から部署に配属となった女傑で、女傑は胃カメラを鎮静剤なしではやらない主義らしい。無駄な闘いは避けるというのは強く気高いものの判断なのかもししれない。僕も見習って来年は無駄な血を流さないようにしようと思う。

現代の惨劇を語り尽くしたところでお昼休みの時間。僕は昼休みの間の電話番だった。さて、架かってくる電話すべて出てやるぜ!と鼻息あらくしていたところスっと差し出されるのものが。

差し出されたものはミックスナッツの小袋。そして差し出しているのは女傑であった。電話番をするとお昼ご飯を食べるのが遅くなるので、お腹がすくだろうからとナッツをほどこしてくれたのだ。

つ…、強き者だ…!!

胃カメラの件でもそのスタイルの違いを見せつけられたがやはり強いものは優しさを持ち合わせているのだと思い知らされた。それにしてもナッツといえば木の実。木の実をほどこされるのってどことなくヨーロッパの昔話のようだ。具体的に言うと英雄と庶民という感じがする。

その後電話番も終わりお昼へ。今にも雨が降りそうな天気だったので近所の台湾料理屋で持ち帰りで済ませることとする。いつも食べている麻婆丼とこれまで食べたことのない中華丼で迷ったのち、麻婆丼を注文するが麻婆は終わってしまったらしい。ではちょうどよいと中華丼をオーダー。

なんか思ったのと違うの来たな…

中華丼といえば白濁しているものと思っていたがこれは茶色い。思ったのと違うなと思いながら口に運ぶとやたらと胡椒がきいている。それにその他スパイスを感じる。たぶん八角なんだろうけど。やはり知っているものとは違う。台湾で中華丼といえばこうなんだろうか。インド人が日本に来てカレーを頼んだとき「知ってるカレーと違う…!」と思うのと一緒かもしれない。そもそもそんなこと思うのかどうか知らないですけども。でもきちんと美味しかったので満足した。インド人も日本のカレーを食べて「まあ…うまいけどさあ」となるに違いない。

その後は会う人会う人に胃カメラの辛さを共有したがるという迷惑職員として1日を終えた。胃カメラ後にラーメンを食べて崎陽軒を買って帰宅した旨を伝えたところ「エンジョイーしてるな〜」と言われた。そのくらいしないとやってらんないんす。

ところで、前回の記事で出し忘れてしまっていた健康診断現場の写真があったので放出しておこうと思う。

なかなか斬新なピクトではないだろうか。姿勢もそうだが、このピクト、胴があるのが珍しい。というか三角になってる部分、胴でいいんですよね。いずれにせよ見方にコツのいるピクトであるのは間違いない。そんなピクトに採尿の仕方を図解させているのは果たして大丈夫なんだろうか。(僕は尿が出ないので採尿していない)

さて、出すもん出したし今日はこれにて。