普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

川越も観光地ナイズされたんだなあ

お出かけづいている昨今。今度は川越に行ってきた。初めて訪れたのはもう20年以上前。その時の記憶をたどると、川越なら何をするということもなく、散歩するだけでも楽しいのではないかと思っての判断だった。

実際のところ買い食いして歩くだけで楽しめたには違いないのだけど、記憶にある”あの頃”の川越に比べて観光地化が著しく進んでいた。週末に訪れたということを差し引いたとしてもかなりの人手だったと思う。

どこいってもこんな感じ

歴史ある建物に遭遇して絵になるなあと思ってカメラを向けても建物の足元はどこもこの混み合いようなので何をどうしてもひとが写ってしまう。加工も面倒なので加工の必要のない写真だけ載せていこうと思う。まあ、閑散としすぎているよりも良いのかもしれないし、元西武線ユーザーとしては何かっていうと川越を推していたその姿勢を知っているので努力が実っているのだなと目を細められるところもある。

以前は西武新宿線のただの終点駅だったのに、きちんと推せるものがあると気づいてからの努力もしている。

よーく見ると後から推しポイントを貼り足している

川越といえば菓子屋横丁である。行けば何かあるだろうと横丁を目指した。

入り口っぽい雰囲気を出しながら出口っぽい位置にある看板

到着。せっかくきたのだから何か買い食いをしようと提案。ちょうどよい位置にある団子屋で団子を購入。

観光地にしてはお優しい値段設定

オーソドックスな醤油団子で、人類が文明を手に入れてから変わることなく存在し、文明が滅んでもこの味は残るだろうなというくらいには手堅い醤油団子であった。醤油団子だけが存在し続けるディストピア。つべこべ言ってますがおいしかったです。

そのまま横丁を進み、軒先で地ビールを飲む方を発見してもよおしてしまい耐えきれずに地ビールに手をだす。

ついでに買った揚げたて芋けんぴで優勝案件に押し上げる

地ビールは色々なところで売っていて、加盟店がロイヤリティなんかを払って売ったりするのかななんて完全に余計なことを考えて味わった。ホップの香りが芳醇でけっこうこのみの味。芋けんぴは家で食べたらシルバースイーツ感があるところだが、こうして食べ歩くのには具合がよくほどよくトレンディだった。元々高知のお菓子なんですね。さつまいも(川越名物)ということで川越に寄ってきているわけなんだろうけど。

菓子屋横丁で買い食いもしたし、あとはのんびりぶらぶらして帰路につくかと引き返す。観光のメインストリートは古い蔵も多く、お店も豊富でおあつらえ向きの観光ストリートなのだけど、地元の生活の道路にもなっているので交通量がかなり多い。時間帯で通行止めにしてくれたりすると遊びに来ている側は助かるなあと思いつつ、僕が川越に生活していたら「なんで観光客に合わせにゃならんのだ」と文句のひとつも言うだろうと言うのが容易に想像できた。該当区域を地図で確認したところ、そこを通行止めにすると観光客を喜ばせる以上に不便が発生しそうだったのでそう言う感じにはならないのだろうな。

結局安全に歩ける一本裏の道をとぼとぼと歩くことにした。非観光地然とはしていながらも、そこは天下の川越。表通りの余力はあり、自宅近所を散歩するよりはいくらか見どころはあった。

古い街並みに合わせてなのか、着物で訪れているひともたまに見かけたのだけど、その中で白い着物の女子2人組を見かけて、そのあまりの白さっぷりに「え、棺桶の中のひとのコスプレ?もしかしてあのときのクワマン?」と見紛う瞬間もあった。白無垢に結びつかないあたりに自分の陰キャレベルの高さを遺憾なく発揮している次第である。しかもそのひとたちだけでなく、別の白い着物のひとも見かけたのだけど、もしかしてなんかのキャラのコスなんだろうか。

川越自体は間はあいていながらも何度か訪れたことはありながらも、今回一番感心したのはこれだ。

ブラマヨ小杉氏に似ていなくもない

ぽっちゃりご婦人マネキンだ。マネキンが着ていてよかったから買ったけど、自分が着てみたらなんか違うを防ぐこと請け合いである。世のリアルというのはこういうところにあるのだな。知らんけど。

最終的に考えらないくらいに川越と関係ないところに着地したところで本日はこれくらいにしときますか🍠