普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

人気アトラクションよりミート・ザ・ワールドの方が覚えていたりするもので

今日は雨が降ったり止んだり。在宅勤務をしていたのであまり関係ないと思いきや、お昼ご飯を調達しに行くとなると話が異なる。

先日出社していたときに経験則から見事雨を回避しずぶ濡れおじさんにならずに済んだばかりだが、今日はそうはいかなかった。もうずぶ濡れ。濡れ鼠。濡れおじさんですよ。みすぼらしいったらない。

いやね、お昼ご飯を買いに行こうと家を出た時は日が出ておったんです。まあいけるだろと深く考えずに愛しのオリジンに向かい、お弁当を調達しお店から出ようとしたら修行するんかというくらいに雨が降っていた。

待てば止むんだろうというのは午前の天気の傾向からは読めたが、常に言っている通り、お弁当は出来立てが最も尊い。一刻も早く熱々のチーズチキンカツをお口にinしたい。そう思い滝行よろしく降り注ぐ雨の中自転車を駆り家に走り出した。

当たり前だけど雨を全弾身体で受け止めることとなる。傘を刺さないで雨の中を行くのはこれほど濡れる物なのかと改めて痛感した。

思えばこんなに雨に濡れるのなんていつぶりだろう。すぐ思い出すのはもう20年以上前にディズニーランドに行った時、シャレにならないくらい雨が降っていて、どうしたって濡れるものだから途中でなんだかいろいろどうでもよくなって傘をさすということを放棄し1日を過ごしたときのことだ。

あの日は今日と比較にならないほど雨に降られて、というかほぼ水の中にいるようなものだったので水難事故なのではという様相になっていたが、若さなんだか脳に水でも沁みたのか楽しくて仕方なかった。”逆に”の典型みたいなシチュエーションだったと思う、今考えれば。

せっかくのディズニーを直近の日々から考えて最悪の天候として過ごすというのは場合によってはトラウマ級の出来事だったと思う。だがこの日は普段であれば「浦安なのになんでこんなにひとがいるんだよ…!」と、浦安なんだと思ってんだと市民の皆さんから袋叩きにされてもおかしくない発言も飛び出してしまうほど混み合うあのディズニーが開店休業状態だった。

ま、それほど天気が悪かったということなんですけれども。たぶんあの日パーク内にいたお客さんはおバカさんと次の日が寿命とか深刻な事情を抱えているひとだけだっただろう。当然僕らは前者。まともな感覚を持っているひとならリスケする。そしてきっといろんな家庭やカップルで不和が生まれたのだろうな…

ただ雨に降られすぎてテンション青天井だったというわけではなく、前述の通りひとが本当にいなくて、普段は2時間待ちだって当たり前みたいなアトラクションも並ばずにガンガン乗れてしまうというのもテンション爆上げに寄与していた。スペースマウンテンとか並ばずに2回連続で乗れてしまったものな。

そういった人気アトラクション連続ライドみたいのも楽しかったけど、妙に覚えているのが「ミート・ザ・ワールド」という今はもうない鑑賞型のアトラクション。鶴が日本歴史を案内するみたいな今考えるとなんであったんだろうというような内容のアトラクションだったんだけど、それに関しては200人くらい入る映画館みたいな会場に僕らしかいなかった。

パークがどれほど混んでいても待たずに入れてしまう不人気アトラクションだったのでこんな日はさらにひとが入らないのは当然と言えば当然なんけど、まさかの説明の係員さんとプライベートトークする勢いの状況に遭遇するとは思わなんだ。

僕らのためだけに舞台装置が動くというちょっと嬉しいやら申し訳ないやらといった絶妙な気持ちを味わわせてもらったので思い出深いのかもしれない。あと今もうないし。

と、まあずぶ濡れエピソーについては以上となります。

この時を思えば今日の雨などおしめり程度。潔く濡れてやろうじゃないかと雨の中自転車で駆け抜け家に到着したわけなのだけど、ビニール袋に入っていたとはいえ雨を受けたチーズチキンカツ弁当は食べる頃には少しぬるくなっていた。かなしい。

ぬるくなった君だって素敵だけどね

次世代のお弁当は保温されるものではなく自分で発熱するお弁当がウケるんじゃないかな。温かくあり続けるカツとかいたらもしかしたら食べられなくて飼っちゃうかもしれない。冬はずっとあったかいから添い寝したりもする。

さて、意味も不明になったところで本日はここまでっす。

そういえばずぶ濡れになりながら帰り際に寄った近所のスーパーの軒先で小学生たちが集団で雨宿りしていたの、なんだか夏って感じがしてよかったなあ。あれもあの子たちの思い出になったりするんだろうか。「めんどいから濡れて帰ろー!!」とかにならないんだからきちんとしておるよなあ。