普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

バッファローウィングチキンをBWCと略すと屈強なプレイヤーひしめくスポーツっぽさがある

外食をして、おいしさに震えると可能な限り真似してみたくなる。素材の問題とか腕の問題などはあるので献立としてはかなり限定的にはなるのだけど。

特に晩酌の際のおつまみ作りに熱をあげることが多い。つい先日もほぼ出来心みたいな気持ちでプルドポークをこさえて優勝したばかりだ。あれはインターハイ優勝クラスの鮮やかなる勝利だった。

最近は育休中だったこともあり、よそで飲むわけにもいかず、かといってウーバーイーツばかり頼むのも不経済であるので以前よりさらに「食べたいものは自分で」の傾向が強まった。

その中でも最近かなりお気に入りであったバッファローウィングチキンを手作りできたのはなんだか自分の中でオツマミスト(おつまみをつくるひと)としてレベルがあがったような気がした。

とりあえず完成品だけお披露目。

よそで食べるものと思っていたものがこの手で!

なんといっても揚げ物だ。揚げ物は設備さえ整っていれば最も楽な調理法であるが、家庭で取り掛かるには一呼吸覚悟が必要な調理法である。油はねはするし油の処理は面倒だし1回の調理で油を並々使うのももったいなさを感じる。オイルポットで次回の揚げ物まで油を保存するという方法もあるにはあるが、そこまでしょっちゅう揚げ物やらないしってまあこれは僕の勝手な都合なんですが。

ちなみに揚げ物が簡単というのは居酒屋の調理場でアルバイトをしていた際、働き始めたものが最初にあてがわれる持ち場が「揚場」で、「ぶちこんで浮いてきたら揚がってるってことだから」と雑な指導を受けたにもかかわらず本当にそれだけの調理法だったので初心者向きと思っている次第です。

一方的にバッファローチキンに浮かれてしまっているが、どこまで市民権を得ているかわからないのでフレーバーについて説明しておくと、揚げた手羽元にバターとケチャップとニンニクとタバスコを混ぜたソースを絡めたものがこのイカれた鶏の上腕料理だ。この料理にパーソナルな部分があり、特技の欄があったとしたら「特技:酒を飲ませること」である。それくらいにはお酒が進む。あとBWC(バッファロー・ウィング・チキン)と略すと屈強なプレイヤーがひしめくスポーツのようでもある。

この素晴らしき酒肴を手軽に食べられたらいいなと思って冷凍通販を探してみたが、Amazonでは「調理セット」しかなかった。要は材料だけ送られてくるパルシステム方式である。

 

揚げる手間が省かれてないなら自分で食材買ってきてもそんなに変わらないような気がするなともう少ししつこく探してみたところ、こんなものが。

 

この辺りはレンチンなりオーブントースターで調理可能なようではあるのだけど、手羽中なんだよな…

生粋の手羽元好きであり、ケンタッキーも前のめりでドラム(部位)を頼む身としてはいまいち腑に落ちない部分がある。楽をとるかこだわりをとるかというところではあるが、散々ぶつくさ言っておいて数日後には手羽中のBWCを買っていることだろう。僕というのはそのような人間だ。軽薄さに定評があると言えば僕なのだ。

本当は今週のお題「手づくり」で手作りおつまみの良さを語ってみようかと思ったのだけど、結局手抜きに流れしまいそう。まあ実際のところ、おいしくて手間がかからないならそれが結構なことである。BWCめっちゃむはむはしたいのでこのあと注文しよう。

油を一回で捨てるのはさすがに忍びないので次の日は天ぷらにした