普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

夢で見たお店の店名がダサ過ぎて逆に気に入ってしまった

早朝に会社のグルメさんから着信があった。

顔を合わせれば会話をするがふだんからプライベートで連絡をとるような仲ではない。おそるおそる電話に出てみると無言。雑踏のノイズだけが聞こえる。これはたぶん誤操作だろうなと電話を切った。ある意味安心した。早朝からきちんとした用事があって電話をかけてくるなんて、それはおそらくろくな話にならない。

どれほどポジティブに考えても早朝からグルメさんがグルメ活動をしてあまりにもおいしい店に行き当たり、それをなんとしてもその場ですぐに伝えたい想いに駆られ、LINEでもメールでもなく通話という手段をもって伝えようとした、とかしか思いつかない。ふだん顔を合わせれば会話する程度の仲の僕に。そんなのもうハラスメントだ。グルメハラスメント。グルハラダメ絶対。

起床時間までまだ余裕のある時間だったので想像することもなんだか寝ぼけ気味だったが、あとから「誤操作しちゃった。ごめんね」とラインがきた。ま、そうだよな。というか意味とかなくてよかった。

誤着信があったものの、それはそれとしてまだ眠りたかったので電話を切った後にそのまま2度寝をした。2度寝くらいの薄い眠りのときって変な夢をもっとも見やすいタイミングだと思う。このときも夢を見た。

夢の中では妻と2人出掛けていた。そして街中で飲食店に行列ができているのを発見する。店の名は”スパゲッティワールド”。鉄板ナポリタンのお店だ。ぐいぐい行列は店に吸い込まれていくが、食事を終えて出てきたひとがそのまま列に並び直すというのをループしていた。店からしてみたら濡れ手に粟、永久機関のような商売だけど、きちんと夢らしく意味がわからないあたりが僕好みだった。まず店の名前がセンスなさすぎて逆に気に入ってしまった。

その後目覚ましに起こされ起床。今日も今日とて在宅勤務。前回の在宅勤務に比べるとだいぶしゃきっと仕事をした。やっぱり酒量は重要なポイントのようだ。少し我慢するだけの話なのだけど、お酒を飲んでいるときってそのときはまったく問題ないと思ってしまっているのでそこで止めなくても大丈夫と思ってしまうのだ。実際は大丈夫じゃないのだけど。そのせめぎ合いで判断を誤りこれまでは勝率を下げてきたが、最近は若干勝率が上がってきたような気がする。あくまでも気がする、という程度に。

まずます前回の在宅勤務の問題点を解消できていたと思う。問題点を解消、ということであればお昼ご飯もその対象となる。急な休業日で泣く泣く蕎麦を諦めざるを得なくなってしまった蕎麦屋ショックへの逆襲だ。

よきタイミングで蕎麦屋へ向かう。当然妻も一緒だったのだけど、今日も休業日だったら妻が暴れるなと内心ドキドキしていた。

結果、きちんと営業していて1週間くらい前から食べたかったきつね蕎麦を食べることができてミッションコンプリートとなった。

ちなみに妻は天ぷらそば

なんだかあまりにも成し遂げた感があってこの後家に帰って仕事をするという感覚になれなかったが、帰宅して仕事机の前に座ったらきちんとスイッチは入った。雰囲気だいじ。

とはいったものの、結構何をしたかというのは覚えていないものだ。そんなものといえばそんなものかもしれないな。”無事”というだけで及第だ。

こうして仕事を終えてハナキンの夜。明日のことを過度に気にすることなく過ごせるという幸せ。とりあえず透析終わりにお酒を買って帰ろう。

それにしても夢で見た”スパゲッティワールド”。現実にあったら絶対に入らないタイプのお店だな。夢にまで見てるのにお昼ご飯蕎麦食べてるくらいなので。