普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

安全圏からだからこそ世間の闇を楽しんでしまう

自宅にはテレビを置いていないので、映像はもっぱら動画サイトということになり、ここ1週間くらいは丸山ゴンザレス氏のYouTubeチャンネル、”裏社会ジャーニー”が常に再生されている。善良に暮らしていたら絶対に絡むことがないであるアクの強い方々がゲストとして招かれ、これまた僕の生活圏では絶対に起こって欲しくないような内容の身震いするような内容のトークが繰り広げられる。

闇金のひと、元右翼のボス、トレインホッパー等々、その内容は濃厚を通り越してラーメンでいうところのベジポタのようなことになっている。どろっどろ。ほぼゲル。でもそれがいいのだ。

特に元闇金のひとの回はかなり印象深いものがあり、良心の呵責という言葉が存在しない世界線というのが存在するのだなと恐れ慄いた。金のためにひとを売り飛ばしたり人体を欠損させたりするなんて発想ににまず行きつかないと思ってしまうが、そういう方々は近所のコンビニくらいの距離感でその発想に行き着いているのだから生きる世界が違う。世界線云々は喩えじゃなくてガチである。パラレルワールドであって欲しさすらある。

ちなみにその方はそこまでやっていても懲役は経験していないらしい。法治国家ジャパン万歳!

恐れ慄きながらもついつい見てしまうのはそこにエンタメ性を感じているからであり、あくまでもガチガチの安全圏からであれば仄暗い裏社会というものを垣間見たいというあまり趣味が良いとは言えない欲望によるものなのかもしれない。こういう気持ちが大きくなって行き着くところがチャンネルに出演しているひとたちの世界とも思える。

YouTubeチャンネルということでエンタメ性に振るために話を盛っていると考えるひともいるのかもしれないけれど、むしろその逆で話せる内容を選んで比較的マイルドな内容をチョイスしているのだと思われる。たぶんすべての真実をさらけだされてしまったら繁華街とかうろつくのを躊躇してしまいそうだ。

ちなみに僕がかつて所属していたバンド界隈というのも上述ほどデンジャーな業界ということはなくとも、行くところ行けばそれなりの闇というのはあったもので、むしろ清濁合わせ飲むくらいの懐の深さがないとやってられないところはあったと思う。まあ僕は”そんな感じの空気”を出されると深入りしないようにスっと引いてしまうタイプだったけれども。特にお化粧なんかする華やかなジャンルはずぶずぶだったっぽい。お金が動きそうなところにはそのスジのひとありだ。

ただの興味で見てしまっているけど、裏社会、反社の実情を知ることでトラブル回避などには役立つのかなとうっすら期待しているところもある。もちろん大前提としてなんだかんだ平和が一番ということで。平和ラブ。ラブずっきゅん。

ジャパンはピース