普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

しもつかれは境界線上の食べ物なのでは。

行動に移したことによって生じる後悔と、行動しなかったことに起因する後悔がある。僕の心はいま後者の感情に満たされている。

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なぜ買わなかったのか、この商品を。

ご存知ない方のために説明をするとこれは「しもつかれ」と呼ばれる(呼び名は地域によって多少のぶれはある)郷土料理で、鮭の頭、大豆、根菜、酒粕などを煮込んだ料理である。知ってこそいたが僕はまだ食べたことはない。

先日妻の実家に帰る途中に寄ったスーパーの惣菜コーナーにどばっと陳列されており、「おお…これが…!」と、突然の登場にたまげながらも興味深く眺めたが、購入するに至らなかったのだ。

だってこれですよ。

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いや、わかってる。わかってるのよ。食べたら絶対おいしいって。材料から考えておいしくならないわけがない。

でもほら、よーくご覧になってくださいよ、袋の中身を。エチケット的な言葉が頭をよぎりませんかね。あと居酒屋でバイトしてたときの洗い場のことをを思い出す。僕だけですか。そうですか。

僕は基本的にはこういった普段目にしないようなものには喜んでとびつくタイプなのだけど、このときはご飯を食べたばかりだったし、この後妻の実家に行く予定もあったのでそこで、これをぶちまけるのは出禁案件に発展するのではという懸念もあり購入を見送ったのだ。

しかしいまになって興味が再燃してきた。かといって自分で作るのには材料の調達から含めてあまりにも現実的ではない。やはりあのとき買っておくべきだった。冷蔵庫に保管させてもらって自宅に帰ってから妻と一緒に食べたらよかったのだ。

はじめてのしもつかれ経験をしてそれが仮に僕の味覚と合わなかったことがあったとしても、それは自分の人生に新しい体験が加わることであり、人生を豊かにするものとなっただろう。

しかし買わなかったらなにもプラスにならない。まったくのゼロだ。後悔しかのこらない。

やはりやらない後悔よりやった後悔だ。今後の人生、いまいちどその決意を胸に固めて生きていこうと思う。

ちなみにいま「はじめてのしもつかれ経験」といったけど、なんかちょっと下ネタっぽさがあるなあと思ったことは内緒にしといてください。

最近SNSなどでコロナ関連とかワクチン関連の話題のツイートに対して話の趣旨を無視してすぐに政権批判に結びつけるひとが結構いて、そのひとたちを見るたびに、なんでもかんでも下ネタに結びつけるひとみたいで絡みづらさがあるなと感じていたのだけど、僕も立派に仲間入りを果たしたようです。なかんずく食品に対してというのも問題だ。

 

僕はしもつかれ未経験ではあるのだけど、おそらく妻は食べたことがあるのだと思う。

妻の祖父が作って食べていたらしい。名前はしもつかれではなくなんかちょっと独特の呼び名だったようだったらしいけれども。

聞いたところによると妻の祖父は自分のための料理は進んでするし、家事でもなんでも必要なことは自分でこなすという昔のひとには珍しいタイプであったと聞いている。

 

ここはひとつ祖父を見習っていっちょしもつかれをつくってみるか。そして祖父のしもつかれとの違いなどを聴取してみるのもありかもしれない。

自分で作ると量が凄いことになりそうなので、やはりスーパーでのしもつかれを買っておくべきだったか。

次回は必ずゲットします!