普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

欲望のマリアージュ。悪魔のギターソロを添えて

パキッとお昼ご飯を決められたときというのはそれだけでかなり爽快なものである。誰もに当てはまることかどうかはわからないが僕にとってはかなり重要なことだ。

最近あまりその爽快感を味わえていない。お昼ご飯の時間が近づいてきても何を食べたいかが決まらないままにお昼休みの時間に入ってしまうのだ。

そうしてとりあえず動きながら考え、たどり着いた食事というのは必ずしも正解であるとは限らない。食べた瞬間に「これじゃなかったかな」と気づき、無感動に出してもらったものを平らげるのだ。いわゆる負けの食事である。

今日も在宅勤務の昼ごはんを何にしようかと決めかねており、休憩時間までに決まられないまま外に飛び出した。

とりあえずラーメンだ。ラーメンを食べておけば大抵及第となる。そんな曖昧な気持ちで自転車を走らせていたところふと思い浮かんだものがある。

インドカレー屋のよくわからないソーセージのようなものだ。

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この写真まえにも載せたことあると思うんだけど、しっかり別物で今日撮ったものだ。

そしていつもはナンを食べるのだけど今日は米としたところも自分の中では勝利への一歩であったといえる。

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ラーメンどこいったんじゃいといった献立であるが、食べた瞬間に「あー、これじゃー。これが食べたかったんじゃわー」と思わず喘いだ。

これはカレーがおいしかったということももちろんあるとは思うのだけど、ラーメンまったなし、受付体制ばっちりのお腹に入れたカレーが思いのほか能力以上、期待値以上の効力を発揮したとは言えないだろうか。欲望のマリアージュによる期待値以上の食への悦びである。

こうして凡戦が予想されていた本日の昼食は聖飢魔IIのLIVE「オール悪魔総進撃」のときの恐怖のレストラン演奏時のギターソロバトルくらいによき戦いとなったのだ。

あのままラーメン食べてたらおいしいんだけどなんかなあ…というネオクラシカルメタルの二番煎じバンドのうまいんだけどなんかふつうというギターソロを聞いた時のような気持ちになっていたことだろう。ハーモニックマイナー使えばいいってもんじゃないんだよ。

端的に言って本日の昼食は快勝ということである。

と、いったものの、実は完食はできなかった。ご飯めちゃくちゃみちみちに詰められていたんだもの。そりゃあ嬉しいサービスではある。だけれども中年の食は細いんだよ。どんどん細くなってるよ。食だけじゃなく髪もちょっと細くなってきてるからたまらんよ。中年とは細くなることに苦しめられるものなのか。

全然関係ない話をしてしまったが、お残し問題は持ち帰りで食べていたので夕食にまわせば大丈だ。イッツエシカル。むしろ一食分が二食分になってお得かも。

よくわからないソーセージとタンドリーチキンに至っては二口くらいしか食べていない。これには明確に理由があり、今日のお酒のお供としようととっておいたのだ。純然たるお残しとは異なる。

ワンアクションで昼食、夕飯、おつまみまでゲットできたのだから今日はまあ良い日だな。

こういうことで機嫌よくなれる人間でよかった。

 

ちなみに聖飢魔IIで推しギターはエース清水長官です!

RATSBANEのギターソロを震えて聞け!