普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

美猫に対して卑屈になってしまうおじさん

週末は妻の実家に行っていた。当然細心の注意をはらって。移動手段は在来線で済む範囲であるのできちんと時間を調整すれば混雑は避けられた。

 

もとよりあれこれと出回るつもりはなかったが、何しろ週末の天気はよくなかった。あまり実感はなかったけれど関東でも相当に荒れたようであったので妻の実家に到着してからは誇張抜きに一歩たりとも外へ出なかった。

そうすると何をしておったかという話になるのだが、妻の実家には猫がいる。猫のグラビア撮影にいそしんだ。

この猫は大変に警戒心が強く、家に入ったばかりのときなど猫がいることすら感じさせないほどに姿を見せない。しかし妻や義母が愛情をそそいでいるところに便乗してなんとか近よるまでにこぎつけ、距離を縮めることができた。

そうしてチャンスを作り出して撮ったのがこちら。

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めちゃくちゃカメラ目線。往年のV系もびっくりな一枚だ。女性のグラビアならたぶん、可愛らしい写真の中にまぎれてハッとするような真剣な表情をおさめた一枚という扱いになるだろう。

僕と彼女(メスです)の場合は打ち解け切ってないので常に僕の行動に対して彼女の目は光っていたのでどうやってもなんとなく緊迫感のある写真になってしまうというのが正直なところではあるのだけれど。

他のタイミングでも妻からのんびり寝ているから見てみなよ、と言われ何度か確認してみたが僕が彼女の方を見ると、そのたびにばっちり目があった。あれは不審者を見る警戒の眼差しだ。のんびりとは。

これ、思春期の中学生同士なら付き合うフラグだぞというくらいに僕の一挙手一投足は彼女に目撃されていた。実際は知らんおっさんに対する怯えでしかないのだけれども。監視とすら言えるかも。むしろ通報案件だ。

それでも頑張ったのがこれだ。

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脚のだらしなさに頑張りの成果が見えるのではないかと個人的には思っている。次回はもっとアグレッシブに攻めようとか言いたいところだけどめちゃくちゃ嫌われそうなのでたぶん次回もやたらと下手からの対応になりそうだ。

 

猫時間を過ごし満足したというのはあるが、今回楽しめたことのひとつに移動そのものがある。

最近行き先といえば会社と教習所くらいしか移動をしていなかったためそれ以上の距離を移動することにとても興奮している自分がいたし、車窓から見える様々なものに対してあれこれと思いを巡らせ、「ああ、そうだ。こういうことするのが好きだったんだ」と改めて痛感した。

在来線とは言ったものの、ボックス席やグリーン席などのある車両なので、当然のようにボックス席を選択。旅情を少しでも逃すまいと鼻息荒く陣取った。

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飲みかけの麦茶もまたエモし。次回はグリーン席でもって今回以上に旅情を炸裂させたい。

 

移動そのものがこれほどのエンターテイメントとなる日がくるとはどんなディストピアかと思わざるを得ないが、僕のおかれている立場としては軽々しい行動は避けなければならない。

緊急事態宣言もまた延長という話だ。ずるずると延長してカラオケかなんかか。今年の緊急事態宣言の日々のせいで来年あたり辞書で「緊急」の意味が変わるんじゃないか。

などと皮肉を言い始めてしまうとキリがないので機嫌良く生きてきます。

みなさんも機嫌良き1週間を。