普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

急な雨と急じゃない雨。天気予報という未来を知る手段。

雨の日が増えてきて、春も近いと感じる。おととい出社の際も雨が降ったけど、この時期の雨の日のわりには凍える寒さではなかったような気がする。

問題だったのは雨予報を知らず傘を持たずに出かけてしまったことだった。雨が増えてきていると思ってはいるのに天気に対して油断しまくっており、天気予報をまるで確認していなかった。通勤中は雨を逃れたものの、職場についてほどなく雨が降り始めた。しかも1日雨予報だそうで。

どうしよう、傘を持っていない。いつもならかばんの中に折りたたみ傘が入っているのだけど、家の玄関の片隅にほっぽりだされた傘の映像が再生された。この間今日と同じように天気に対してたるみ切った態度で臨み、急な雨に降られた際に使い、乾くまでのつもりで置いたままになっていたものである。

お気付きのことかと思うが雨は「急に」降ったわけではなく、僕が天気予報をチェックしていなかっただけだ。でも、天気予報という未来に訪れる情報を先に得ているかどうかの話と考えると、起こる未来を知らなければそれは何が起こっても「急」とも考えられる。天気ではなく、数日後に身内に不幸があることをなんらかの方法で知っていたのだとしたらそれは「急」な出来事ではない。知っていた未来である。ってうるせえわって話ですよね。ちゃんとした大人として天気予報チェックしやす。

屁理屈こねたところで今日は1日中雨。雨が急だったかどうかよりもこの雨をどうにかしなければ。単純に傘を買えばよいだけの話なのだけど、出先でビニール傘を買うと負けた気がする委員会(DVM委)の会長を務める僕の立場上、おいそれと傘を購入するわけにはいかない。

逡巡から渋い顔をしていたのだと思われる。隣の席のかんぺいちゃん(間寛平に声が似ている)から「職場の共用置き傘使ったらいいんじゃないですか?」とアドバイスが。ナイス!かんぺいちゃん、それだよ!

僕以外の大人はこんな日は傘を持ってきていないわけがないので、共用置き傘が使われることはまずないだろう。なので使用しようとしたら誰かが利用中であるという悲劇にも見舞われる心配はない。傘、ゲット。DVM委会長としてのメンツは保たれた。

雨問題をクリア。出社時のメインイベントでもあるお昼ご飯に脳内のリソースをフルでまわせるというものだが、この日のお昼ご飯は既に大決定していた。

バーミヤンの台湾大からあげチャーハン

最近職場の近所にバーミヤンがオープンし、虎視眈々と行く機会をうかがっていたのだ。こないだ行こうとしたらオープン前で空振りしたので待ち侘びていた感すらある。なんなら3日は前からこの日はバーミヤンに行くことしか考えてなかった。頭の中バーミヤンまみれになっているから傘も持ってこずにおめおめ出社するわけなんだけれども。

数年前にどこだかのバーミヤンでチャーハンを食べた際、好みのチャーハンだったのでまた食べたいと思っていたのだ。バーミヤンに行くことのみならず、オーダーはチャーハン一択とバーミヤンに行こうと思い立った3日前から心に決めていた。おかげでこの日のお昼ご飯は非常に満足度の高いものとなった。久々に鮮やかにキメた。バーミヤンといえば飲みに適したファミレスということでお馴染みだが、久々に行ったら以前にもまして飲み中華となっていた。危うく1杯やるとことだった。あぶねえあぶねえ。

さ、今日はもう帰っていいだろくらいの気持ちで残りの時間を過ごし、退勤時間まで止むことがなかった雨をしのぐため、共用傘をお持ち帰りしてしまった。次の雨の日に持って行って帰りは折りたたみ傘で対応すれば効率よきである。完璧だ、思っているが同じ過ちを繰り返し、置き傘が家に増える未来がうすぼんやりと見える。絶対にやらないでしょ、そんなこととお思いだろうが、それをやるのが僕だということを強く主張し次回の雨まで緊張感をもって過ごそうと思います。