普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

動画で情報をインプットするのが苦手

我ながら時代にそぐわないとは思うのだけど、動画で情報をインプットするのが向いていない。それというのも全部見ないといけないのでかいつまめないというのが理由だ。

文章なら斜め読みの感じで要点を拾うこともできるのだけど、動画だとすべて見てこのあたり大事なんじゃないか判定をしなければいけないのでどうも要領を得ないのだ。ただでさえそんな調子なので、タイパ重視とかって言って倍速視聴なんかした日には全然頭に入ってこない。「ん?今なんつった?」と言って巻き戻して通常再生より時間がかかる始末。早口で話されると何言ってるのかわからなくなってしまうのって頭の回転が遅いのかもしれない。

もしかしたら動画の見方が間違っているんだろうか。動画でうまく情報をインプットできる方々というのは「えーと、これがこういうことで…」みたいな鈍臭い見方をせずに何かスマートな脳内解釈の構造を持っていらっしゃるのか。いいな、それ。どうやったら身につくのか知ってる方教えてください。

動画が苦手で文章が良いとか言っているのでそちら方面が得意かいうと全くそんなことはなく、小学校の頃いくつか種類が用意されたドリルの中で「読解力」という項目のドリルがあったのだけどぶっちぎりでできなかった。ただの好みである。

それにしても今考えると読解力ピンポイントで学ばせるというところに思惑を感じるものはある。もしかしたら親が子の読解力の低さを憂いて与えた可能性は否定できない。まあ、全っ然できなくて「ま、これはできなくていいや」と読解力と袂を分つ結果となったわけだけど。お母さん、息子は読解力低く育ちましたがなんとかやってます。

そもそも、動画を見る=再生時間分の時間を要するというのがまず構えてしまう理由のひとつでもある。気になる映画でも「…2時間…見るのか…今20時だから終わるの22時か…」みたいなこと考えてしまわないだろうか。見始めたらいっきに全部見るのだけど、見るまでの腰が超絶に重い。水泳の授業の次の時間の授業時の身体くらいに重いのだ。

そのくせゲームにはじゃぶじゃぶ時間を溶かすんですけどね。あとは深夜に始まった野良映画みたいな全然見たことも聞いたこともないような映画もなんか見始めていつのまにか全部見ちゃったりする。そんで「悪くなかったな…」なんて思いながら眠りについたりするのだけど、いざ見よう!となると行動に移せないのはなんなんでしょうね。よくない方向に経験に基づかせてしまっている加齢現象なのかもしれないな。カムバック、勢いに任せた無軌道さ。

ちなみに深夜に始まってついつい見ちゃった映画で印象深いのは半ノンフィクションのマフィア映画「グッドフェローズ」だ。有名映画らしいけど僕は全然知らなくて野良映画として見た。まー、マフィアったらすぐにひとをさらうし撃っちゃうしで、そんなんで界隈成り立つんかと気になりすぎて一時期マフィアについて調べてしまったほどには印象深かった。

なんだか動画でインプットが苦手とか関係なくなってきてしまった。今の時代動画で学ぶというのはかなりスタンダードなわけで、これから学ぶジャンルによっては必須項目になっていくのだろうと思う。苦手とかなんとか言っていないで自分をアップデートしていかないとだなあ。