普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

え?たまたま特定の時期に目と鼻がかゆくなるだけですけど。

花粉症のひとにはなかなか辛い時期になってきたのではないだろうか。日増しに暖かい日が増えることによる心の安寧と引き替えにもたらされる目鼻のかゆみ。たまらないだろうなと思う。

たまらないだろうなと思うのだけど、僕もどういうことかここ数年、このくらいの時期になると目と鼻がかゆくなるのだ。

いや、花粉症とかじゃないですよ。いやもう全然。たまたまこの時期に目と鼻がかゆくなるということを花粉症と結びつけるのはちょっと安直なのではないかなと思うんですよ。

これはそう、言うなれば僕の個性、パーソナリティですらあるのではないかと思うわけで。特定の時期に目鼻がかゆくなりがち。おっちょこちょいとか力持ちとかと同じ枠だ。あとは秋のセンチメンタルとか。

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これは透析クリニックの裏口にあったはり紙なのだけど、これがはってあるのって非常階段の踊り場みたいなところで、建物に入るにはもう一枚扉がある。その扉から建物に入ってもそこは廊下で室内にダイレクトにつながっているものではない。そこにこのはり紙。かなりの念のいれようだ。

夏、冬は空調の効率を考えての注意喚起、花粉の時期は完全に重度の花粉症を理由とするものだろう。裏口のドアがあいてるだけでもうすごいことになっちゃうのである。それは閉めてほしいだろう。もう花粉症に間違いない。

だが僕は違う。あいていたってかまわない。むしろあけていようじゃないかとすら思う。この裏口から吹き抜ける風を全身で受け止めようじゃないか。少し目がかゆくなったりするときはあるかもしれない。しかし、マインドではフルオープンだ。

以上の理由から僕はなにかしらの理由でこの時期に目や鼻がかゆくなるという体質というだけで、花粉症ではない。

 

そう思っていたいじゃない。

思うだけなら自由じゃない。

正直なところ、もう陥落寸前だ。花粉症ってある年に突然なるという。身体の中の花粉に対してのアレルギーの器がキャパオーバーを起こすという現象が花粉症だったと思うのだけど、それで言うと表面張力で保っていたものがここ数年でごぼごぼと溢れ出してしまっているということ。もうダメっす、自分花粉症っす。

まだ薬を飲まなければいけないところまできていないけれども、どんどんひどくなるものなのだろうか。

それにしても、花粉て毎年「去年の〇倍」って言われてるような気がするのだけど、倍々で増えていって年ごとにとんでもない増え方になっているのでは。コナミワイワイワールドの賭博みたいな増え方だ。

冒頭で書いた暖かさによる心の安寧と天秤にかけるとまだ僕の場合かゆみのつらさよりは暖かさによる心の穏やかさがまさっているが、そのうち「こんなにかゆくなるなら暖かくならんでいい!!」という日がきてしまうのか。暖かさを求めない僕なんてもう僕じゃないので、そんな僕を見かける日がきてしまったら、海外移住とかすすめてやってください。

 

ちなみに、花粉症は人体の免疫によるアレルギー反応なので、腎臓移植をして免疫抑制剤を服薬していたとき、免疫力すかすかだった僕は花粉症に対してチート級に無敵だった。

そんな時期を経ているので自分が花粉症だと認めるのにはなかなか決心がいるのだ。

栄枯盛衰…

来年あたりはもう少し素直に花粉症と向き合っていこうかと思います。

 

今週のお題「花粉」