普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

悲しいめにあいたくなければ家の鍵はしめるべきですよ

防犯意識というものは都会と地方で大きく異なると思う。特に家の施錠については地方出身者、そのさらにあまり都会ではない地域出身のひとに聞けばたぶん多くのひとが「ふだんは鍵がかかっていなかった」と答えるだろう。

僕の家は留守がちな家だったので鍵はかけていたけれど、祖父母の家は100%あいていた。その近所の家もいつでも入れた。とかいうとまるで空き巣してたみたいな言いかたになってしまうけど、ちゃんと用があってたずねたときにチャイムなどをならす必要がなかったということである。

というかチャイム。チャイムという概念が希薄な地域だったかもしれない。

がらがらー

「おるかー」

すたすたと家の中にはいり

「おらんか」

と、帰る。

これが結構普通なのだから今から思えばがばがばな話である。でも田舎のコミュニティってこんなもんだったんだよな。

それに、空き巣だってきちんと施錠をしている都会よりも少ない。というかそもそもひとが少ない。そんな少ない人数のなかで何か起こればとたんに誰がどうしたと噂になり吊し上げられるから未然に防げている部分はなくもないかもしれないけれども。

それに比べて都会はひとは多いし隣の家のひとの顔だってしらないようなことが当たり前なので、近所に多少へんな動きをしているひとがいても対して気にもならない。

と、思ったけど前に散歩中にすれ違った男のひとがずっと家々の二階を眺めながら歩いているのをみたときは「やるな、このひと」と思ったな。

そこまであからさまに変な動きをするひとは稀だと思うけれども、知らないひとが近所をうろついていたところでそれくらいなら気になるはずもない。

そのなかに犯罪者がまぎれていることに気づきにくいというのはありそうだ。

人口に対しての犯罪者(この場合でいえば空き巣)が1%だとしたら、10万人の地域では1000人、10000人の地域なら100人となるわけで、それはやらかすひとも都会の方が被害に遭う人も多くなるのは当然かということになる。

なんかこれ、サルよりゴリラの方が大きいから強いよねみたいな当たり前すぎること言ってる感じになっちゃってませんか。大丈夫ですか。

何が言いたいかよくわからなくなってしまったけど、ガードを固めている都会よりもノーガードの田舎の方が犯罪率が低いというのは人口に対する犯罪者のパーセンテージだったりするのかなと考えたというお話でした。

ちなみに自分の話をすると、上京したてのころ、僕はしばらくの期間家の鍵を閉めていなかった。なんなら窓もあけっぱなしで外出していたりもしていた。ほぼ外。

なので、友達を呼ぶときはチャイムなど鳴らさず勝手に入ってもらっていたし、僕がいなくても鍵はあいていたので帰ったら友達がいるということもちょこちょのあった。今思えばすごい環境だ。同じマンションに住んでいた当時付き合いのあった友人も同じようなものだった。

そのように暮らしていたある日、なんのきっかけだったかよく覚えてないけれども、半グレギャルみたいな女子2人組と知り合うことになる。

なんだかんだと話すようになり、家の場所を話す機会ががあったその後、友人の家の仕送りの封筒から数万円が消えていた。

完全にギャルたちのしわざなんだけど、ねえお金とった?なんてダイレクトにきけるわけもなく、友人は悲哀に満ちた表情でお金がなくなったことを話すほかなかった。

またその少しあと。封筒のお金、増えてました。知らない間に。返されたには返されたけどね、なんかね、というお話ですわな。

お金なくなったのに鍵しめない友人もどうなんだという話ではあるのだけども。

それをきっかけというわけでもないけれどもその後僕にも防犯意識という自我が芽生えたのでめでたく家には施錠をすることとなったのでした。

めでたしめでたし。

 

いっかいお金なくなってて全然めでたくないけどな。

なんかびみょうな空気になっちゃったから台湾まぜそばの画像見て元気出そうぜ!

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