普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

寝る間を惜しんで身体が闘争を求めていたこともあったな

アーマードコアというゲームをご存知だろうか。知っている方であればタイトルを聞いただけで身体が闘争を求めてしまう(そういうキャッチコピーがあるんです)ほどに人気のあるひとには人気のゲームタイトルだ。言い方を変えると誰にでもウケるようなゲームではない。ローカル人気ということで言えばばってん荒川くらいの人気かもしれない。

このゲームを好きなひとから怒られそうなくらいにざっくり言うとディストピアを舞台にしたロボットゲームである。シリーズものとしていくつかタイトルは出ているが、主人公は傭兵としてロボット駆り、さまざまな戦場へ出撃し傭兵としての信頼、報酬を得ながら世界のセンシティブな部分へと近づいていくというのがだいたいの流れだ。総じてストーリーが暗め、重めで考察が必要なものというのも好きな人間にはたまらない。反面はまらないひとには見向きもされないマニア的ゲーム、ゲーム界のばってん荒川なのである(2回目)。

そんなアーマードコア今週のお題「復活してほしいもの」として語っていきたい。

復活、というからには現在当タイトルは続編が製作されていない。直近で発表されたナンバリングタイトルは2012年ということらしい。10年前である。10年あったら生まれたての娘が父親を嫌悪し始める年齢になるくらいの月日だ。要するにエモーショナルな年月ということである。あと山城新伍ウィキペディアも読むとエモーショナルな気持ちになるのでおすすめです。

僕はアーマードコアにとても強い思い入れがある。上京したての夏休み、当時仲が良かった友人と夏休みの期間中、寝ても覚めてもアーマードコアに明け暮れた日々があった。

誇張抜きに友人が遊びに来て、3日間くらい仮眠の時間と食事の時間以外全てをアーマードコアの対決モードに注いでいたのだ。

友人はその時期インスタントの和風明太焼きそばにはまっておりそればかり食べていた。そして僕はお金がなくて「いーなー、ちょっとくれないかなー…」と思っていた。ちなみにいっかいもくれなかった。本当にどうでもいいこと思い出しわ。

話をアーマードコアに戻すと、このゲームは当時としては画期的なレベルで機体のカスタマイズの自由度が高く、腕、脚、胴体、武器パーツ以外にもラジエーターやジェネレーターまである始末。ロボット好き男子垂涎、うれションものの内容となっていたのだった。

当然「ぼくのかんがえたさいきょうのろぼ」を目指してチューンアップし続ける。このチューンも個人差が出るもので、「重量系でスピードなど二の次、ダメージを受けても死ななきゃ良い。とにかく重火器しか積まん!やられる前にやるだけだ!」といったものや、「スピードこそ命!装甲なんぞ薄くても要は当たらなきゃいいんだろ?」的なものであったり様々であった。

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※イメージ:たぶんロボットだと思われる甥の工作。

僕はといえば、正直なところゲーム自体は下手なので勝負に時間はかけたくないということで武器は弾数こそ少ないが数発当てられれば勝てるという武器を装備し、その武器を積むためには他の部分を軽くしなければいけないので、攻撃力だけは高いけど装甲うっすうすのスピードだけはとにかく出るという大変にリスキーな機体を構築していた。なんかだか人生観出てるような気がする。今だったら違う機体が組み上がるかもしれないな。

この学生中にやりこんだというタイトルが最も思い出深いものではあるが、その後のタイトルが発売されるたびに上記友人とそれなりの熱量をもってゲームに勤しんだのだ。それは復活もしてほしいというものである。

ちょいちょい復活に関する話題を目にするが、その度に「売れないゲームは作られんよ」に落ち着いている。まあ道楽でゲーム作ってるわけでもないし、そう言われたら仕方ないことなのかもしれないけれど、あの頃の僕らのように若い時間を延々溶かしてしまうような強烈なのを一発をお願いしますよ、フロムソフトフェアのお歴々。

アーマードコアをやり倒した友人ともすっかり会わなくなってしまって今やどこでどうしているのかもわからない。それを考えると若き時間をドブに捨てていたようなあの時間も案外かけがいのないものだったのかもしれないな。

しんみりさせそうでさせないのが当ブログ。上京したての上記友人はカップ焼きそばはペヤングとUFO以外知らなかったらしいというどうでもよい情報を付け足して締めとしましょうか。

彼と僕は地元が隣の市だったのだけど、どういう環境で育てばそうなるのか気になるところ。今度会えたら聞いてみよう。