普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

コンビニの店員さんはちょっとだるそうくらいがちょうどいい

恒例の週末散歩。先週の未踏エリア殲滅作戦に味を占め、今週も徒歩圏内で普段訪れない地域を妻と練り歩いた。

途中、飲み物を調達するためにコンビニに入ったのだけど、そこの店員さんが男女問わず、老いも若きも全員めちゃくちゃはきはきしていた。「いらっしゃいませーっ!!」と、本当に「っ!!」が聞こえてくるいらっしゃいませを全員が腹から声を出して発していたのだ。なんなら店内だけ気候が亜熱帯と化していた。

大きめの石をめくったらそこにいる生き物のような生き方をしている僕からすると、「これは相容れない存在」と瞬時に判断する外ない。できるだけ気持ちをフラットに保つため、レジを妻に任せてそそくさと退店した。

正直なところあれだけ元気に、いわゆる体育会系みたいな接客をされるくらいなら多少無愛想でもだるそうにでもいいから静かに落ち着いた接客をしてほしいと思ってしまった。おそらく少なくないひとびとが今日の店員さんのようなひとを好むのだろうけど。世の中ゼロヒャクでは語れませんよねって話ということで。

炎のコンビニからほどなく進んだところで妻が立て看板への違和感を訴えてきた。

これはなかなか…

見た瞬間の圧がすごい。事情がどうあれ思いの強さがうかがえる。この看板からの情報からわかることはこの先に袋小路があり、そこに建設される予定のワンルームマンションに対して強い思いを持って反対しているということである。

急ぐ道のりでもないのでその袋小路とやらを見学にいくことに。その途中には等間隔に「建設反対」の看板が導きの灯籠のように並んでいた。これ、もしかしたらワンルームマンション建設予定地に到着したら謎の紳士が現れておもてなしとかされて挙句「今日は泊まっていきなされ」とか言われて目が覚めたら空き地で葉っぱと馬糞がそこに…みたいな展開になるかなと思ったけど別に普通に建設途中の建物があるだけだった。化かされるのも悪くないかなと思っていたのだけどな。ただ、囲いには張り紙がしてあってそこには12月〜1月中旬くらいまで建設は中止とする旨が記載されていた。結構渦中なのかもしれないなというのがうかがえる。

それにしてもワンルームマンションが建つことにそこまで反対する理由というのはなんなのだろう。一応都心と言えるような場所だしマンションのひとつやふたつ建ったところで何かが変わるようには思えないのだけど。日照権とかそういうところの問題の可能性もあるけれども。それとも単身者が増えることで治安に変化が生じる可能性とかそういう懸念だろうか。いずれにせよもう少し中身の知りたいところである。

が、所詮はまったくの他人。これ以上ここにとどまっても情報を得ることは難しいので早々に袋小路から立ち去った。今度結果を見にこよう。

それなりに歩けばお腹がすいてくるのは必定。近所でよさげなお店を探してみることとする。その道中にはあまり見かけないセブンイレブンなどがあり、日常の中の非日常を感じさせた。

ゲート型セブン看板。スペースがなくても主張は大事。

しばらく進むと地域密着のカフェにたどり着いた。良さげな空気を感じたのでそのお店にin。入ってみるとカフェとは言いつつもファミレスのような雰囲気もあり、子供を連れて来店することが前提とされているようなお店の作りとなっていた。実際ママ会みたいなものが開催されており子供もわんさかいたのでとてもにぎやかだった。ここ最近の流れだとここで飲酒の流れであるが、今日は健全に食事だけにした。

ここでラーメンという意外性

昼酒に関してはきっちり昨日キメているのでまあ今日は勘弁したろうかなと(肝臓に)。静かにゆっくりまったりという感じではないのかもしれないけれど、気を使わないでよい空間という感じ。そしてメニューも豊富でお酒も飲めるということでお子さん連れにはありがたいお店だろうなと思う。

お腹もよき具合になったところでそろそろ帰宅しようということになり帰りも徒歩でぼちぼちと家を目指した。その途中にディスカウントで有名なオーケーを発見。他のオーケーの店舗よりも少しきれいめなオーケーで地域性なのかな、などと妻と話ながらイチゴを買った。昔オーケーの由来はO(大橋)K(巨泉)の略だと友人に説明され「ほえー、やっぱ巨泉は金もってんだなー」などと素直に感心したものだが後々調べたら全然違った。得意顔で説明してしまったみなさん、すまなんだ。悪いのはわしやないんや。

こうして本日のお散歩は終焉を迎えた。股関節痛え。最後は半恒例となりつつあるエモみ写真でお別れでございます。さ、あとはお酒飲んで寝よう🍶

この世の果てのような風景