「だいぴん」という遊び、知ってるだろうか。
ジャンルで言えばボール遊びで、基本スタイルは4人で遊ぶものだ。地面に田の字のように四角を四つつなげたものをぐりぐりと書き、それぞれのマスに天、大、中、小というランク付けがされる。天が一番ランクが高い。天は尊く、小は卑しい存在とされるわけだ。いや、そんな殺伐とした空気だしてなかったですけども。
ルールはもう曖昧にしか覚えてない、というよりも握り拳でボールを打ち、自分の陣地でワンバウンドさせてから相手の陣地に入れるということしか覚えてない。たしかボールを受ける側はノーバウンドのうちに打ち返さなければいけなかったような。
それでミスるとランクが下がって、下のランクのひとが繰り上がる。で、小まで没落しさらにミスると枠の外にいる待ち要員と交代となる。
考えてみれば30年前のことだ。くっきり覚えている事柄の方がまれだ。
ちなみにこのだいぴん、大人になってからこの名前で知っているひとに会ったことがない。というのも世間的には「がんばこ」というのがオーソドックスなようなのだ。逆に僕はがんばこって知らなかったな。
そのだいぴん、4人で遊ぶものと書いた。これは4人でだいぴんで、派生して6人だいぴん、9人だいぴんなるものも存在した。
僕のまわりでは結構流行っていた遊びなので回転率上げるために大人数版が考えられたのだと思う。
と、ここで疑問に思ったのが、マスの名前だ。
9人だいぴんの場合なら天、大、中、小とランク付けがされているものにあと五つマスの名前が必要だ。それをどうしていたのか全く思い出せない。そもそもがローカルな話なのでインターネットで検索しても情報などあるわけがなく、もやもやは解消されない。
この際今つけちゃえばいいのかな、名前。ネットで同じ遊びを検索してみたところ4人でも「高」というポジションがあるというバージョンもあるというのをみた。これはたぶん大と中の間だろう。高校みたいな意味で。
あとはたぶん上とか下とかも入っていたのではないかなあと推測される。それでもまだふたつ空き枠がある。どうしよう。
あー、小学生のやることだから「神」とか入ってそう。よし、採用。ランクは天より上だ。あとひとつか。
神までだしたらあとはもう概念とかそういうところに行ってしまうぞ。小学生の遊びになんの概念を持ち込むというのか。「涅槃」とかか。尊いマスだ。
涅槃、神、天、上、下、大、高、中、小の順で行こう。
マスの具合はテンキーのようで、5が神、そこから6側より反時計回りにそれぞれ配置される。
当時僕は横浜在住だったのだけど、詳細覚えてるひとがこのブログ見たらわりと本気で当時どんな感じで遊んでたか教えてほしいです。マスの名前とかも含めて。
思い出ついでに当時のことを書くと、当時好きな女子がいて、家がまったく逆方向なのに下校時その子と一緒にいたい一心で遠回りして帰っていた。小学生らしくやいやいとじゃれあいながら。結構キツイしキモい。ただ無言でつけまわしていたわけではないのが数少ない救いだ。
でも一瞬両想いなんじゃないかなにんて期待できる瞬間もあったりしたのよ。
夏っていうのはそんな思い出も呼び起こすのです。
ではそんなキツめの思い出を相殺するためにご用意しましたテリー伊藤をどうぞ!