普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

そこでは、ラーメンが思い出となった

週末は上京して最初に住んだ街へ昔を懐かしもうという趣旨で当時同じマンションに住んでいた友人たちと赴いた。その街の名は久米川。

10年以上住んでいた街だし、なにより上京して最初に住んだ街だ。思い出もひとしおである。これといった特色のある場所でもないけれど、久しぶりに訪れれば当時を振り返ることができるものは山ほどある。

限界とも言える暑さのなか街ぶらをし、友人と「ここにこんな店ができてる!」「こここんなんだったっけ?」などとああだこうだと言いながら今回の趣旨である昔を懐かしむという行為を楽しんだ。

とはいえ、時間のとまったような場所というのはやはりあるものである。

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たぶん、こういうところは時が流れるという概念そのものが曖昧になっている場所なのだろう。

 

そんな中、今回のメインイベントとして据えていたのがラーメン屋来訪である。ラーメン和という僕らが上京したころからあるラーメン屋で、たぶん僕はとんこつラーメンというものを初めて認識したのがそのラーメンだったと思う。

当時地方でとんこつラーメンというのはポピュラーではなく、その独特のラーメンにたいそう驚いたものだった。と、いっても今になってみればとんこつのなかでもマイルドではあるのだけど、でも他ではあまり出会ったことのない不思議とんこつ味だ。

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これがうめえんですよ。懐かしさを抜いてもやっぱりうまい。近所に欲しさで言ったらバーガーキングを超える。これは僕のなかでは余程のことだ。ちなみに、同行者からこれに似たラーメンを知っているという意見が出たのだけれど、それは北千住にある翔竜というラーメン屋だった。実は前に北千住在住だった友人から同じことを言われたことがあって食べに行ったことがあるのだけど、本当に似ていた。珍しい系統のラーメンなだけに関連性とかあるのかなと思ったりもしたにはしたけど、どっちもうまいので僕はただ喜んで食べるだけだ。

 

ラーメンを食べるという重要ミッションはひとまずこなし、また街ぶらを再開する。街道沿いに八坂神社という神社がある。

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八坂神社といえば全国に点在する、言ってしまえば大手であるのだけど、この八坂神社は他ではあまり聞かない特色があるとの噂をよく耳にしていた。

どうやらこの八坂神社、丑の刻参りで有名な神社だというのだ。

住んでいた当時、金はないけど時間だけはあるという典型的なバンドマンだったので夜に神社を訪れることもちょくちょくあったのだけど、幸い丑の刻参っている最中に出くわしたことはなかった。今思えば遠巻きにならちょっとみてみたかったかな。

 

いわゆる久米川界隈といえる部分は一通り堪能したといえるかなというくらいには歩いたので、もう少し思い出の薄めのところにも足を踏み入れてみようということになり、隣の駅まで歩いて行くことにした。

その途中、僕らが過ごしていたころにはなかった川沿いの新築マンションがあまりにも広告的な絵映え感を持っていたので写真を撮ってしまった。

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マンションポエムとか入ってそうな写真だ。

 

隣駅まで歩き切り、地元の子供の熱い思いを受け止めつつ、

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結局は酒を飲めるところを探すことになった。

それが僕ららしくてよいと思うし心地よい。すぐ近くにあるよい雰囲気のお店を友人が知っていたので営業時間を確認し、突入。

昼からやっている居酒屋ではあるのだけど、上品で食べ物も美味しく、行くとちょっと嬉しくなるタイプのお店だ。

店内は広くてきれい、そして小洒落ていてふだんの僕らが行くお店からはかけ離れている。

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とはいえ、ラーメンがなかなかどいてくれないのでこの日は酒を飲むことに集中することとした。

ありきたりな表現ではあるけれど、楽しい時間はあっという間で、結構へべれけになるまで飲み、お開きとなった。

電車で最寄駅まで到着し、よせばいいのにまだ少し飲みたいと妻にせがみ酒とつまみを買って帰りそろそろ家に到着というころ、目の前から知っている顔が。飲み屋の常連でしばらく会っていないひとだった。ひさびさだし、いっぱいどう?と誘われて、どうせ飲むつもりでいたわけなので喜んでついて行った。

結果、自分に追い込みをかけたこととなったがあの瞬間というのはあのときしか味わえなかったのだ。

と、次の日にばちくそに二日酔いで目が覚めても強いハートでそれを思えるほど身体が追いついてこなくなってきたように思う。

なんか夜まで体調もどらなくてへろへろなのだもの。これはいよいよだなあという状況なので根本的なスタイルを変えていこうと思っております。

誕生日も近いし、そこらへんを境にというのがキリがいいな。

二日酔いが回復するまでが飲酒です、ということを掲げて出来るだけ楽しく飲みたい。

 

最後はなんかどことなくなげやりなオスローの広告。結構なことだと思います。

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