普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

期待のニューカマー

世の中コロナ一色だ。それも仕方ないことだと思える。とはいえマスコミはいつも余計なことをしているなという印象を拭えない。

ロックダウンが起こるかもしれないレベルだけど、流通の問題で品物が店頭に間に合ってないだけで品物はあるから買い溜めなんかは控えましょうね。と、いっているにはいっているのだけど、世の中驚くほどに短絡的なひとというのはいるもので、「品物が」「店頭に」「ない」の部分しか聞いていなくて慌てて買い物に走る。からっぽになった棚の映像も流したりするものだから短絡的なひとの慌てぶりに拍車がかかるという寸法だ。そして、普段は冷静な判断がある程度できるひとまでその慌てぶりにのまれて買い物に走り出す。その連鎖が起きているのだと思う。

余計なことしないできょうのわんことかみたいのばっかり流しとけばよいのになと結構本気で思う。少し前にも書いたのだけど、情報が欲しいひとは自分でとりにいく。そもそもテレビ自体エンタメ、ショービジネスの色が濃いのだから、過不足なく淡々と情報を伝えるのに向いていないのではないかと感じる。

ちなみに、マスコミって好きではないのだけど、マスコミのことを"マスゴミ"っていうのもまた好きではない。気持ちの方向性は一緒なんだけれども、くさしたような呼び方をするのはなんだか稚拙な気がするのかもしれない。

普段、あまり政治のことをよくわかっていないので(選挙はいく)そんなにああだこうだと持論を展開するようなことはない僕でも、さすがに今回政府がいっていることというのはちょっと理解に苦しむ部分がある。お肉券とか本気で冗談かと思った。それ、自主企画ライブやるときに入場客になんか気の利いたもんプレゼントしようぜ!っていって実行してだだすべりするようなアイデアだぞ、と。企画会議のときはなんか変なテンションになってるからそれ最高だね!みたいになってたりするのけど。それをお上からかまされるとは。ギャグセンスないな。いやまあギャグじゃないのだろうけど。

そんな政府に批判が集まりもするのもわかる。でも結局野党に政権を譲ったところでオセロのコマが裏返るようなもので白が黒になったりその逆だったりするだけなんじゃないかと思う。今のような時代に求められているのは白でも黒でもなく、なんならオセロのコマですらない、まったく新しいタイプのリーダーなのではなかろうか。オセロ版の横のわけのわからない土産物の置物がいきなりイニシアチブをとり始めたりするのだ。こういったご時世だし、世間は不安で溢れている。そのときにセンセーショナルにそんな人物が現れたらぐいぐいとその存在感を強め、まつりあげられるのでは。

そして大してなにかしたわけでもないのにただ今までにない新しいタイプであるということからリーダーに選出され、本人も調子に乗って余計なこととかしだしてしまって最終的にはギロチンにでもかけられるのだろう。そして無政府状態がはじまる。

北斗の拳20世紀少年足したらこんなんでしょうな。とまあそこまで漫画的ではなくとも、ニューカマーが現れたら変な人気が出そうだなというところまでは本気。時代が新しい何かを求めているのではないかなとか。世界政府とかいう言葉も出たらしいけれど、それはちょっとさすがに無理があるだろうというのが素直な感想。それでもその言葉がでてきているということはやはり新しい体制を求めていることにはなるのかなとも感じる。

時代が大きく動く瞬間に居合わせる可能性があるというのはたいへんなことだ。日々の平穏を望みつつも心のどこかでは大変革というのも期待している部分はあるのかもしれない。