普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

トリトメ

つい先日、バンド時代の友人たちと酒を飲んだ。バンドをやっていたりそうでなかったりはそれぞれだけれど、みんな大人になっている。社会人として。

と、飲み始めて最初の方は思ったのだけど、酔っ払ってきたら昔とそう変わらなかった。最高に中身のない話が出来て幸せな時間だったと思う。

それにしても、今の立場だからなのか、みんな現役でバンドをやっていた頃よりも逆に音楽的な話ってしていたような気がする。

それはなぜか。

きちんと座って酒を飲んでいるからだ。どういうことかと言えば、昔は酔っ払ってテンションがあがってくるときちんと座って飲まず変なことばかりしていたからだ。内容はあえてふせるけど、今思えばなにやってんだという感じだ。当時は楽しくてケラケラ笑っていたけれど。

まあ、それもひとつの思い出ではあるよな。しかもみんな共通の思い出があるのは一応良いことだ。

良くも悪くもバンドマンだったなあ、あの頃は。て、あの頃とか言い出しちゃって。そんなふうに思いを馳せる日々がくるとはね。

ちなみについ先日のブログで昔の日記を見たと書いたけど、そのときの日記に

朝から働いて夕方帰ってゴールデンタイムのテレビを見るような生活がくるんだろうか?いや、ないだろうな。むしろそんなのしたくない。というかなれないだろう。

とあった。すごいぞ君、なってるぞ。と当時の僕に伝えてやったらきっとがっかりさせてしまうのだろうな。それでも散々自由に生きてきて落ち着くところに落ち着いて、そのうえそこそこ求められる存在になれているのだから及第点ではないかと思う。

でも当時の僕は今の僕を否定的な感情で見るだろう。それだけ気持ちというのは変わるものだ。

こうして今書いている文章だって、今後それなりに時間が経ったときに見返したらどう思うかわからない。なにひよったこと言ってんだよとか思うかもしれない。何が起こるんだ、未来の僕に。

昔の仲間と会うとその当時のことも思い出すし、先のことも少し考えてしまうな。

とりとめのない文章になってしまったけれど、年末だしこんなのもたまにはいいかもしれない。