普遍と平熱

かつてけっこう本気バンドをやっていて、途中で透析が始まったひとの平熱くらいの温度感の話

たぷんたぷん

とりあえず言ってみる、ということがある。

色々ととりとめのない話をしているとしょっちゅうあるシチュエーションだ。

この間は新しく商売を始めるなら、という話だった。最初はフレーバー炭酸屋が意外にいけるのではないかと提案。あくまでも甘くない様々なフレーバーつきの炭酸水のお店だ。当然ちょっとした食べ物は出す。

甘くないというところが自分的にはポイントかなと思ったりしたのだけど、それでは女子ウケしないだろうとの指摘が。言われればもっともだとも思う。

それではと少し方向転換し、売り物はフレーバー炭酸で変わらず、容器や飾り付け、トッピングに凝るのだ。こういうのは女子も好きなのではと再提案。

ちょうど女子中学生が同席していたのでどんなものかと聞いてみたら、反応はイマイチだった。タピオカ一強だ。早くもみせじまい。

その後、根本から方向を変えようということで新たな案を出してみた。スープ屋ではどうかと。

もちろんスープ屋はこの世にすでにあるし、定着もしている。しかしスープ界にもまだブルーオーシャンはあると思うのだ。

スープストックトーキョーはおいしいしおしゃれだ。僕も当然好きである。しかし他にも好きなスープはある。

それはとんこつスープだ。

そう、僕はとんこつスープ屋をやるのだ。いやあえて言おう。汁屋と。俺の汁シリーズの爆誕である。汁本舗開店。

ラーメンまでは重いし、健康面も気になるけれど、スープだけでも飲みたい。もしくは単純にとんこつラーメンを食べる理由はあの汁がおいしいから食べているというひともいると思うのだ。なんなら麺とか邪魔と思っているひとだっているだろう。

そんなひとたちをターゲットに商売を展開する。場所はオフィス街が理想だ。ランチタイムのもう一品としてのスープを売り込む。どうしても麺的なものを食べたいひともいるだろう。そんなひとには春雨とかを1玉オプションで選んでもらう。

とんこつの種類も数種類揃え、その日の気分に合わせてばっちりだ。

 

と、妻に話をしてみたらめちゃめちゃ冷ややかなリアクションだった。えー、いけると思うのになーとか言ってみたけど、失敗が見えるとまで言われてしまった。

飲み屋のひとたちに話したら好評であった旨を伝えるとみんな大人だからそうそう否定はしないでしょ、とのこと。それももっともだ。

こうして新商売の夢は始動前に頓挫するのだった。

 

それにしても僕が水分制限あるからなのか、どっちも水分に関する発想だったな。

がぶ飲みへの憧れつよい。